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2023GW 東京旅 谷口吉郎建築「東京国立近代美術館」

この旅最初のアートスポットは「東京国立近代美術館」。

東京メトロ東西線「竹橋駅」

最寄駅は東京メトロ東西線「竹橋駅」。ここから徒歩3分くらいの場所にあり、途中素敵な建物を発見!

毎日新聞東京本社

曇天の灰色の空が似合う色合いの建物。中央部分の白い円柱の中がどんな感じになっているので気になるところ。

「東京国立近代美術館」/谷口吉郎

皇居のほど近くに建つ「東京国立近代美術館」は、日本で最初の国立美術館として、長い間この地で多くの作品を展示し、来館者を感動させた場所。
訪れた日は生憎の雨模様にも関わらず、多くの方が企画展に並んでいました。

建築の詳しいことは分からないけど、気になった部分や綺麗だと感じた所を夫に聞くと、すぐ教えてくれるのでとてもありがたい。

MOMATのチケットデザインもかわいい

今回は建物見学がメインなので常設展の金額¥500だけ支払い、いざ入館!

作品のひとつ「眺めの良い部屋」

常設展だけでも半日は滞在できそうなほどのボリューム感で、想像以上に大満足。
作品鑑賞の合間に「眺めのいい部屋」という作品のひとつでもある椅子のある部屋で寛ぐ時間も最高に良かった。
タイミング良ければ、実際に椅子に座ってのんびり目の前に広がる皇居を眺めることもできます。私たちは、数分待って椅子に座れました。
(自然の流れで譲り合いができる方たちとの心地よい交流も良き)

作品をひととおり楽しみ、せっかくなのでエレベーターではなく階段で戻ろうとした時、ふと見えた小窓のようなスペース。ここからだと全貌が分からず、この部屋に行くことにして、今思えば大正解でした。

ソル・ルウィット/《ウォール・ドローイング#769 黒い壁を覆う幅36インチ(90cm)のグリッド。角や辺から発する円弧、直線、非直線から二種類を体系的に使った組み合わせ全部。》

今回、東京国立近代美術館の常設展の中で1番惹かれた所蔵品ギャラリー3階の「建物を思う部屋」。
ソル・ルウィットのウォールアート作品が展示されており、技法の凄さに感動して20分くらいこの空間にいました。

この作品は、約90×90センチの矩形をひとつの単位とし、その矩形のなかに16種類の円弧、直線、非直線が2つずつ組み合わされ、全120通りのパターンによって構成されているそう。

手描きの直線や弧線が配列された図面?があり、その周りに描かれた模様が幾何学的さが美しく、いつまでも見ていられる。

ソル・ルウィットは、自らが関与することなく指示書によって第三者に制作を委ね、決まった長さの線を放射状に描く「ウォール・ドローイング」シリーズを展開。

本人亡き後も、彼あるいは彼のエステートが指定した「ドラフトマン」と呼ばれる人間によって作品は制作されており、本作も日本在住のドラフトマン・趙幸子の手によって、美術館の壁面に描かれたそうです。

指示書を元に本人不在でもアート制作が続くなんて、非現実的な現実感のように思えてとても興味深く、そしてとても長い作品名の謎が解けました。

展示室入り口には、ドローイング製作の動画が公開されており、永遠に見ていられる面白さだったので、必ず再訪して見たい!

美術館に行くたび、新しい発見が増えていきもっと知りたい!もっとみたい!欲求が増すばかり。

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