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【ちょい先輩が語る】新卒デザイナーが心掛けること3選

「はじめまして」と「こんにちは」
3年目ペーペーデザイナーのカナです。

今回は、4月からデザイナーになった新卒デザイナー向けの記事です。
noteで「新卒デザイナー」と名乗っていました時期が既に懐かしいです。当時からもう2年は経っていると思うと時の流れが怖いですね。

私の体験談も踏まえて、新卒デザイナーだからこそ「これは意識して心がけておくべきだ!」を3つご紹介します。
少しでも駆け出しの新卒デザイナーの皆さんに、お役に立てたら嬉しいです。

デザインの言語化をすること

あるページのデザインを先輩に見せた時の出来事です。

自分「デザイン完成しました!」
先輩「なぜここ、このデザインにしたの?」
自分「えっと〜・・・(なぜって言われると難しいな)」

ここで詰まってしまう原因は、
何となくでデザインしていた、自分なりに考えてデザインしたつもりだが上手く説明ができない、他のサイトのデザインを参考にしてデザインをした、可愛い綺麗の見た目だけを重視してデザインをした、などです。

余白を10px空けるだけにしろ、デザインは1つ1つ意味がなければなりません。なぜならば、目的からズレてしまう可能性があるからです。

デザインをする際は、絶対目的があります。
お客様を購入率を上げるため。サイトの離脱率を防ぐため。イベントに参加してもらうため。など目的がある上でデザインをします。
もし目的を無視して、自分の好きなようにデザインをしたとしましょう。何が起こるでしょうか?
お客様に想いが届かない以前の問題で、目的とはかけ離れたデザインの軌道修正するための工数がかかってしまいます。先輩からの鬼のフィードバックがはじまるでしょう。最初から目的に沿ったデザインができていたら、よりよくするための先輩からのフィードバックのみで済ませられるため、先輩と自分の工数がグッと減ります。

そのため、目的に合った意味のあるデザインをする必要があります。そしてその意味を言語化して説明できるようにしないといけません。なぜこのデザインにしたのか、デザイン背景(=意味)を言語化できないと、先輩もフィードバックできません。

最初は難しいかもですが、スラスラとデザインの意味を説明できるようになると自信もつくので、デザインの言語化を心がけてみてください。

フィードバックをたくさんもらうこと

とにかく先輩からフィードバックをもらってください。
先輩は後輩を育てるのも仕事なので、先輩の時間は奪っていいものです。早く成長するためにも、たくさんフィードバックをもらって全部吸収してください。

フィードバックをもらうコツと頼む先輩について、わたし流のやり方を紹介します。

まずフィードバックをもらうコツです。下記のような内容を端的に送りましょう。

◎フィードバック依頼
○日の16時までに見ていただきたいです。厳しい場合はご連絡ください!
よろしくお願いいたします。

◆施策内容◆
【背景】
施策を行うことになった背景を記載。
例)検索結果一覧からの商品閲覧数が下がっているため、商品詳細へ遷移しづらい見え方になっているのではないかと考えている。

【目的】
何のための施策なのかを記載。
例)商品閲覧数を上げるため

【デザイン意図】
なぜこのようなデザインにしたのか目的などから絡めて記載する。
例)
・この商品についてもっと知りたい、押したいと思ってもらえるように、写真を大きくし、かつ無駄な背景を消して商品を魅力的に見せました。
・値段が安くなっているものの金額は、赤文字にして何%OFFになっているか記載することで、安いものを目立たせててタイムセール目当ての人の目に止まるようにしました。

【注意点】(あれば)
デザインのフィードバックをする際に「これは頭に入れておいて欲しい情報」というものがあれば記載
例)
・デザインの優先順位は、写真>金額>商品名>タイムセール(何%OFF)です。

企画書があれば、企画書のURLを追記すれば【背景】【目的】は削除しても良いです。
どのような施策で、何が目的で、なぜこういうデザインにしたのか、が分かれば先輩もフィードバックがしやすいです。

次に頼む先輩ですが、制作するデザインによってフィードバックをもらう先輩を変えています。
広告バナーやパンフレットといったグラフィックデザイン力が必要なデザインは、グラフィックデザインが強い人に依頼するのはもちろん、強みにしたいと思っている人にも私は聞きます。
理由は、誰かに教えることで人は成長するからです。人にフィードバックをする際に、なぜ良くないと自分は思うのか、どうしたら良くなるのか、など考えフィードバックするために、デザインの言語化をします。それによって、強みにしていきたい部分の観察力を先輩側は身につけることができるので、先輩の成長にもつながります。いいお世話かもしれませんが、私はそうしてきました。
そのためも、チームメンバーの強みや強みにしていきたい部分、ほか弱みも把握するようにしてました。

話は逸れてしまいますが、チームメンバーの強みや弱みが分かると、自分はどこのスキルを成長させたら、チームメンバーのスキルのバランスが良くなるのかが見えてきます。強みがわからない人は、まずここから強みを探るのもオススメです。実際に私もチームメンバーを見た上で、数字(定量調査)に強いデザイナーになろうと決意できました。

話を戻しますが、ぜひ先輩からたくさんフィードバックをもらってください。正直最初は挫折しそうになりますが、フィードバックを素直に受け止めて実践することは、新卒にとって大切な仕事です。フィードバックをもらった分だけ成長できると思って、めげずに一緒に頑張りましょう。


色々なデザインをすること

制作会社なら色々なデザインをする機会がありますが、事業会社でインハウスデザイナーとして仕事していると、同じ商材のデザインしか作成しないのでデザインできる幅が狭まってしまいます。
後々自分の得意なデザイン(ポップなデザイン・トレンド感あるデザイン・手描き文字が特徴なデザインなどなど)を確立するのは良いと思いますが、まずはたくさんデザインして、大体のデザインは作れるようになっておくべきだと思いました。

仕事中にデザインするのは難しいので、業務外で自主練や副業でデザインをして、自ら機会を作るのが良いでしょう。業務外でもデザインするのはキツイかもしれませんが、最初の1年気ままに続けていたら苦ではなくなりますし、楽しくなります。
また、業務外で作ったものも先輩にフィードバックもらってください。(業務外でも見てくださる先輩がいたらですが…)意図通りのデザインになっているか確かめるには、やはり他の人の目が必要になってきます。
一回作って終わりでは、スキルをしっかり身につけることができないので、修正を重ねてデザインを完成させましょう。量も大事ですが、スキルをしっかり身につけるまでは質が重要です。



心掛けることはまだたくさんありますが、私の中で特に大切だと思う「デザインの言語化をすること」「フィードバックをたくさんもらうこと」「色々なデザインをすること」の3つを今回は紹介しました。
まだまだ仕事に慣れなくて不安なことが多いと思いますが、焦らずに立派なデザイナーになれるように一緒に頑張っていきましょう。

ではでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
ペーペーデザイナーのカナでした。


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