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生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ

先日ある舞台を観てきました。
ファンだから観に行ったのですが、ハムレットの、シェイクスピアの魅力がとっても素敵だったので、感じたことを忘れたくない!!という思いで、記録しておくことにします。
忘れたくないことは基本、文章にして残したくなる性格なのです。

私のシェイクスピアのイメージは堂本光一さんのendless SHOCKの中の劇中劇のイメージです。
SHOCKの登場人物が抱える心をシェイクスピアのハムレットやリチャード3世(以前はロミオとジュリエット)などの有名なシーンをモチーフに表現されていきます。

endless SHOCKになった2005年に、それまでもシーンとしてはあった劇中劇が、ストーリーとリンクしていることに感動して、上記のシェイクスピアの3作品を読み、舞台の理解を深めていました。
現代が舞台のSHOCKでも、人間の感情や行動を表現できるくらい普遍的なものを感じました。
このときに読んだのは、

確か新潮文庫のものでした。
SHOCKの中では、ライバル役が後悔をしている心象として描かれているのですが、すごく引き込まれるシーンです。
このシーンがあるからこそ、ライバル役が1幕の事件のきっかけになったのが大きな葛藤の中での結果だと、そして後悔して死にたいと感じていること、でもコウイチがいなくなった後のカンパニーを率いている責任感というか負わされているものに重みを感じているような・・・
複雑な感情をこのシーンひとつで感じることができる、SHOCKの中でも大好きなシーンです。
また、ハムレットの台詞はコウイチも語るので、コウイチにも同様の葛藤がある結果、事件が起きたのは彼の葛藤が引き起こしたものとも考えられる、最初はなぜコウイチがハムレットの台詞を言うのかわからなかったのですが、回を重ねるにつれて、コウイチこそ葛藤の中に生きていたのではないかと感じることもあります。(不思議と観るときの自分やライバル役によっても大きく解釈が変わるシーンで不思議です。)

今回、菊池風磨さんがハムレットをやるにあたって、松岡和子さんの翻訳でやると知ったので、今回は松岡和子さん翻訳のハムレットを読み直してみました。

私が探した時には、在庫がなかったので、電子書籍で購入して読んでみました。

松岡和子さんの翻訳を拝読して気づいたのですが、SHOCKも松岡さんの訳を使っているのでしょうか?
ところどころ同じ台詞があり、風磨くんのハムレットを観ているときも、それに気づくところがあり、リズム感(語感?)がとても気もちがいいなと感じました。

でも不思議なものでこの語感は黙読していても気づかないし、自分で音読しても気づかなくて、舞台上で役者さんたちが台詞を放つと語感がよく感じるのです。
それは風磨くんも同じで、演じるとは、表面だけのことではないのだと、この夏の風磨くんの挑戦と言うか、おけいこの成果を感じて、うるうるとしてしまうほどでした。

ここまで心が動かされると普段の私なら号泣しそうなものなのに、うるりとはしても不思議と涙があふれませんでした。
今回は1回しか観にいけないことがわかっていたので、感じると同時に、菊池風磨のがんばりを目に焼き付けたいという気もちが強かったのだと思います。

今回のハムレットで、私の中のハムレット像も大きく変わりました。
それまでのハムレットは頭がすごくよくて、すごく思慮深くいろいろ考えるけれど、悪く言うと浮世離れしていると言うか現実感がない、一国の王子であり、復讐を誓ったわりには、そのあと悩む・・・みたいなイメージだったんです。
だから、なぜオフィーリアがハムレットに惹かれるのか、ハムレットのことを母であるガートルードが毒杯を飲むのか?ホレイショーが苦しみの中生きることを選んで、後世にこの悲劇を伝えようと思ったのか、実はぴんときていませんでした。

でも、今回風磨くんのハムレットは、すごく愛おしかったのです。
周囲の人たちのハムレットへの言動もとても妥当なものに感じられました。
ハムレットが抱えた葛藤を、今回の森新太郎さんの演出ではすごく妥当なもの・・・・この葛藤を抱えることができる器のあるハムレット、と感じたのです。

その器があるからこそ、ハムレットは旅の一座の役者たちとも関わり、愛されていたのだと、自然に思えて、

ハムレットみたいな男の人好きになれないわ~
から、
ハムレット愛おしい
に大きく心が変化したのを感じました

だからこそ最後のホレイショーの台詞も入ってきたし、なぜ現代にいたるまで何回も舞台化されていて、俳優さんがハムレットを演じたいというのか
しっくり実感できたのです。

そして、菊池風磨の生のエネルギーというか、舞台で放つエネルギーも感じました。
体格もいいし、本当に立っているだけで絵になるし、表情がくるくる変わって実に魅力的、そして声がよかった~~

Sexy Zoneのお仕事でも映像での印象と、ステージで感じる印象が一番違うかな?と感じたのが菊池風磨くんでした。
映像より実物がはるかにかっこいい!

アイドル菊池風磨だけではなくて、
菊池風磨という舞台役者をもっと観てみたい!
そして、菊池風磨という男性に惚れなおしました

リチャード3世なんて、いいのではないでしょうか?

これからも菊池風磨くんをSexy Zoneのみんなを応援したいと思います!
こんな才能の宝庫ある?

今日は、舞台への愛を語りました。
わたしは満足です(笑)

それでは、また今度♡

いつも、ありがとうございます♡ みなさまにより良いものをお届けできるように、本などの学びのために大切に使わせていただきます♡