見出し画像

読書レポ / 一人称単数

あらすじ

6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集

「一人称単数」とは世界のひとかけらを
切り取る「単眼」のことだ。
しかしその切り口が増えていけばいくほど、
単眼はきりなく絡み合った「複眼」となる。

そしてそこでは、私はもう私でなくなり、
僕はもう僕でなくなっていく。
そして、そう、あなたはもうあなたで
なくなっていく。
そこで何が起こり、何が起こらなかったのか?
「一人称単数」の世界にようこそ。


感想

村上春樹さん、初めましてでした…!
読了後の感想は
教科書に出てきそうな文章や。
でした。

「〇〇の心情を答えなさい」「〇〇に関連
する文章を書き出しなさい」とか。笑

あくまで個人の感性ですが、この本を読んで
「村上春樹さんすごい!もっと読みたい!!」
とはなりませんでした…💧

私は小学校の頃から本に親しんできましたが、
村上春樹さんや東野圭吾さん、宮部みゆきさん
など、本に馴染みない人でも名前は
知ってるような作家さんの著書を読んだことが
ありませんでした。

なぜか読みにくいイメージあったんですよね。
でも全然そんなことなかったです!
むしろ読みやすすぎた!笑


この本は小説なのですが、小説を読んでるのか
エッセイを読んでるのか分からなくなります🌀

それぞれ別の人のことを書いてる短編集なのに
章が進むごとに年齢も進んでいくし、主人公も
全て男性なので、1人の人生を
読み進めているような気持ちでした。

どう考えても内容フィクションなのに、
途中から「あれこれ村上春樹さんの体験談?
小説に見せかけたエッセイ?え???」って
思いながら読んでました。

後半から読了にかけてのこの気持ちになるのが
いちばんの推しポイントです💡


今回「村上春樹さんもっと読みたい!」とは
なりませんでしたが、きっとまだどこかに
魅力がぎゅっっと詰まった本があると思うので
別の著書も読んでみようと思います📚

もしファンの方いましたらおすすめ本ぜひぜひ
教えてください…!



基本情報

出版社 ‎文藝春秋 (2020/7/18)
発売日 ‎2020/7/18
言語 ‎日本語
ハードカバー ‎236ページ
価格 1650円 (税込)
(公式は上記ですが、Amazonさんは1010円
(税込)のようです…!)
ISBN-10 ‎4163912398
ISBN-13 ‎978-4163912394
寸法 ‎12.7 x 2.03 x 18.8 cm

出版社 ‎文藝春秋 (2023/2/7)
発売日 ‎2023/2/7
言語 ‎日本語
文庫 ‎250ページ
価格 792円(税込)
ISBN-10 ‎416791994X
ISBN-13 ‎978-4167919948
寸法 ‎10.7 x 1 x 15.2 cm

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?