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常田泰由ーあなたとかたちー

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2022年度に開催した[常田泰由ーあなたとかたちー]に関連する記事。準備の様子やゼミ生の作品レビューなど。
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常田泰由 ーあなたとかたちー 2023年1月28日(土)〜2月5日(日)

常田泰由 ーあなたとかたちー 2023年1月28日(土)〜2月5日(日)

常田泰由 ーあなたとかたちー

美術作家、常田泰由さんをお招きして展覧会を開催します。
会場には常田さんの版画・コラージュ作品に加え、本の形式の作品を展示。
あわせてトークやワークショップを開催し、作品の魅力を様々な角度から紹介します。

常田泰由 Tokida Yasuyoshi(1980-)
版画家 長野県下諏訪町出身。
1998年長野県立諏訪清陵高校卒業、2003年東京造形大学卒業、2006

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常田泰由 ーあなたとかたちー 2023年1月28日(土)〜2月5日(日)

常田泰由 ーあなたとかたちー 2023年1月28日(土)〜2月5日(日)

美術作家、常田泰由さんをお招きして展覧会を開催します。
会場には常田さんの版画・コラージュ作品に加え、本の形式の作品を展示。
あわせてトークやワークショップを開催し、作品の魅力を様々な角度から紹介します。

常田泰由 Tokida Yasuyoshi(1980-)
版画家 長野県下諏訪町出身。
1998年長野県立諏訪清陵高校卒業、2003年東京造形大学卒業、2006年愛知県立芸術大学大学院修了。

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今週の授業(12/12)

今週の授業(12/12)

信大人文学部美術ゼミ、2022年度後期は月曜2限に22名の学生が集います。
展覧会に向けた授業もあと片手で数えるほど。
あと少しにはなりますが、毎週月曜、noteにて授業の様子をお届けします。

今までの「今週の授業」はこちら↓

今週の授業は、今月長野県立美術館にて行われた青柳菜摘さん、佐藤朋子さんによる往復朗読ワークショップ「ことばと声で遊ぼう!」、学生参加者からの活動紹介、知見の発表から始ま

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プレス機を見学して

プレス機を見学して

12月11日(日)に学生有志が松本市美術館に集い、版画室の見学会を行いました。
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本時の目的は、常田展に関連したワークショップとして現在検討中のプレス機について知ること、そして版画のアーティストである常田泰由さんの活動の一端を知ることです。

版画室では、学芸員の林さんからプレス機について様々なご説明を受けました。「他の美術館と比べてもこれだけ揃えているのは珍しい」という用途

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活動日記① 総務班より

活動日記① 総務班より

総務、関連企画、展示、広報記録の4班は展覧会に向けて、現在進行形で活動を進めています。
そこで、毎週各班が活動日記を担当し、「今週考えたこと」「授業内で思ったこと」「なにか感じたこと」、思い思いの文章を更新していきます。
今週は総務班からコラムをいただきました。

現在、展示を行うための準備を進めている段階ですが、展示を行う大変さをとても感じています。
学生は総務、展示、企画、広報記録の4つのグル

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活動日記②関連企画班より

活動日記②関連企画班より

ここ最近急に寒い日が続くようになりました。そんな寒い日のうちの一日だった12月18日(日)、展覧会「常田泰由 ーあなたとかたちー」(2023年1月28日ー2月5日、ギャラリーノイエ)の関連企画第一弾となるプレワークショップ「小さな本をつくる―切る・並べる・綴じる」を開催しました。会場はマツモトアートセンターです(ここで開催できるということはとっても意味のあることです!)。

ひとりひとり大きな画用

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活動日記③展示班より

活動日記③展示班より

ギャラリーnoyie実験コラム

12月21日、クリスマスに彩られたGallery noyieにて展示スペースや備品の確認作業を行いました。あらかじめ常田さんには展示案をいただいており、実験するような感覚で、構想が実際のギャラリーで可能かどうかの確認です。

ギャラリーの青木さんから備品の扱いについて大まかな解説をいただいたあと作業開始です。作業日前日には有志で作品等身大の画用紙を作成しました。そ

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プレ・ワークショップ「小さな本を作る―切る・並べる・綴じる―」

プレ・ワークショップ「小さな本を作る―切る・並べる・綴じる―」

1月22日(日)、展覧会の関連企画第二弾となるプレ・ワークショップ「小さな本を作る-切る・並べる・綴じる-」を開催しました。

 会場は、市内で生活する人にはお馴染み、松本市美術館の「市民アトリエ」です。学生や小さなお子様連れの方、ご年配の方など幅広い年齢の方々にご参加いただけました。これは、小さな本づくりが難しい作業を含まないこと、つまり対象を選ぶことなく誰でも楽しむことのできる開かれた創作活動

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お気に入りの作品—”Cut in half twice P_20”

 お気に入りの作品は”Cut in half twice P_20”です。
 作品全体は濃い青が目を引き、そこに白、グレー、ピンク、紺の直線が走っています。大きさは100×100cmと大きめで、実際の展示風景の写真を見ても大きいことがわかります。

 私はこの作品の直線と全体に広がる青の色の組み合わせとバランスが一目見たときから「かっこいい」という印象を受けました。画面の端で反射しているように見え

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お気に入りの作品—folded lines-6

 私のお気に入りの作品は『folded lines-6』です。2021年6月20日の信濃毎日新聞〈思索のノート〉の挿絵として制作されました。
 様々な長さの四色の線が折れ曲がりながら繋がっていて、その背景は塗った際の筆跡を見て取れるまだらなピンク色です。

 この色は何の色に見えるでしょうか。夕方の空でしょうか、暖かな春の大気でしょうか、せわしい年末の街中でしょうか。勢いのある背景に、折れ曲がった

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お気に入りの作品—“again/again”

この作品のタイトルは“again/again”、2021 年 9 月 19 日掲載の思索のノートに挿絵として制作されたコラージュ作品です。柔らかいピンクを背景にイエロー、白、黒の多角形が並んでいます。

 私がこの作品を見てまず思い浮かべたのはなぜだか公園、それも子供が一度たどり着けば最後、何時間でも遊んでいるような。これはきっとどこか高いところから眺めた公園で、複雑な多角形の遊具は楽しげなイエロ

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お気に入りの作品—“Jointed Joints-3”

 こちらは、2021 年 4 月 18 日に信濃毎日新聞〈思索のノート〉の挿画として掲載された“Jointed Joints-3”というコラージュ作品です。
 タイトルを和訳すると、“接合された間接”となります。ここからも分かるように大小様々で色鮮やかな円が隣り合うことで 1 つのかわいらしいハートのような形をなしています。また、背景が灰色単一というところがこの作品の鮮やかさやポップな印象をより強

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お気に入りの作品—aline/pile-2 ②

 この作品は「aline/pile-2 揃える/積み重ねる」というコラージュ作品で、2021年に作成され同年の 7 月 18 日の信濃毎日新聞に挿画として用いられたものです。様々な色、大きさ、形の紙が一辺に揃えられ、積み重ねられています。
 この作品から、一辺に揃えられたことによる美しさや紙が重なることにより生まれた影のランダムな美しさなどを見出すことができるのではないでしょうか。これはあくまで私

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お気に入りの作品—"b/s"(border/sparkle)

 この作品は 2018 年に作成された「b/s(border/sparkle)」というものです。私が初めて見た時は、雪の結晶のようだと感じました。しかし作品名を見ると、私の認識は制作時のモチーフとはもしかしたら違っているのかもしれません。作品名を知った後にもう一度作品を見てみると、彩度の低い色彩の中で先ほどよりも白が鮮やかに輝いているようにも思えます。
 このように、鑑賞する人によって受け取り方が

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