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【データ可視化】頻繫に使う6種類の地図

一昨日中国の地下鉄建設の進展を地図に可視化するムービーを発信しました。
地理的情報を分かりやすく伝えるには、レポートや報告書にもよく地図を使います。よく使われる地図は以下の6つあります。

1.塗りつぶしマップ

塗りつぶしマップはデータ可視化に一番利用される地図といえます。国、県、市、区、あるいはカスタマイズされたエリアごとににデータを表示し、マップ上の色の濃淡、種類から数字の大小を知ることができます。塗りつぶしマップはヒートマップと異なり、地理的な境界が必要であり、境界線内のデータが均一化されます。

利用シーン:

人口、収入、売上高などある特徴の地理上の分布と地域内の変動を表します。下図に示すように、都道府県の売上高が高いほど色が濃くなります。

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画像出典:FineReport

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画像出典:Tableau

2.ポイント分布マップ

ポイント分布マップは、広範囲に分布した地理データの中の特定場所の情報を表示します。たとえば、ビジネスを全国で展開し、各地域の支社に関するデータを表示したい場合、一般的なマップより精度が高いポイント分布マップを利用すると、位置を正確かつ迅速に見つけることができます。

利用シーン:

ポイントに基づいたイベントの分布。下図に示すように、広範囲内の交通事故を追跡できます。画像、テキスト、視覚効果によって事件をマークします。

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画像出典:FineReport

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画像出典:electricstreets


3.ヒートマップ

ヒートマップは、地理的範囲内のデータの強弱を色の濃淡で視覚化します。Webアクセス解析の手法として、サイトの各ページでユーザーがどのような行動をするのかを可視化するクリックヒートマップを含めています。

利用シーン:

地震、PM2.5、人口の分布など。たとえば、ある地域に犯罪が密集している場合、その地域を赤で表示します。 犯罪がより少ない地域を青で表示します。このようにヒートマップを利用すると、安全な場所と危険な場所を特定できます。ヒートマップは塗り付けマップと異なり、地理的な境界を引きません。

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画像出典:FineReport

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画像出典:Tableau

4.フローマップ

フローマップは、地図とフローチャートを組み合わせ、出発地と目的地の間の移動状況を視覚化する地図です。出発地と目的地をポイントにしても、エリアにしてもいいです。矢印線の向きを移動の方向を、線の太さや色で移動量を示します。フローマップは必ずしも精確な移動経路とは限りませんが、商品や情報が出発地から目的地への移動を抽象的に表現する1つの方法です。

利用シーン:

地域間の貿易量、交通状況、人口移動、消費行動、通信、航空ルート、物流など。下図は東京を中心に貨物をどの地域へ輸送するかを描きます。

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画像出典:FineReport

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画像出典:Tableau


5.ヒート-ポイント分布マップ

ヒート‐ポイント分布マップは、ヒートマップとポイント分布マップを組み合わせる地図です。ヒートマップと比べて具体的な位置を把握できます。また、ポイント分布マップと比べてデータ数値の大小を直感的に感じられます。

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画像出典:Tableau


利用シーン:

直感的に地理的範囲内の特定場所の情報を表します。たとえば、下記のバス停利用状況のマップでは、人が多いほどポイントが大きくなり、色が濃くなります。また、最大人数と最小人数をマークすることもできます。

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画像出典:FineReport


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