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【スマホ】我が家のルール、話し合いの末こうなりました

我が家の小6の双子、次女と三女が
スマホを持つことになった。
来月には中学生になるこのタイミングで。

お友達は結構前からみんな持っているらしい。
二人にもずっと欲しい欲しいと言われていた。

でもクラスメイトが、深夜に4時間もLINEしてて寝てないらしいだの、TikTokに自撮りの動画をアップしてるのを見つけただの、同級生のスマホの使い方が聞こえてくる度、母はかなり不安を感じていて、親としてはなるべく分別が付くまでは持たせたくない…というのが正直なところ。

でも、そうも言ってられない。
卒業で離れる友達もいるし、卒業式までには欲しい〜!と。
そりゃそうだよなー。うちの生徒でも中学生でスマホ持ってない子、いないもんなー。

でもこちらも無条件に買う訳にはいかない。
我が家は以前から「英検に受かったら」という条件を出していた。
目標の級に受かったら、小4だろうが小5だろうが買ってあげよう。でも、受からないのなら中学生になっても買いません。絶対に。

ちなみに長女は2年前、小6の10月に英検の目標級に合格した。なので、クリスマスにiPhoneをもらった。
これは我が家の家訓である。
「スマホが欲しけりゃ、英検に合格すべし」

そんな条件の元、今年の1月の英検で双子は二人一緒に目標の級に合格した。
母(でもあり二人の英語の先生でもある私)は、全然勉強しない二人を見て正直落ちると思ってたし、何なら「英検をなめるな!一回落ちろー!!」と思ってたから、ちょっとびっくりした。ま、良かったけども。

ということで、私としては、中学入学前の今、携帯を持たせるのは結局最適なタイミングだとは思っているが、問題はルールである。

怖いのは、今の二人の様子を見ていて、そこにスマホという誘惑が加わった時、「ちゃんとやるべき事をやれるのか」という事。

今でさえ、学校から帰ってきてランドセルをドーンッとおろし、2秒後には「相棒」の再放送を見始め、宿題はダラダラやる、おやつを食べても食べっぱなし、でも口だけは達者で、怒ると「今やろうと思ってたし」という反抗期真っ盛り。そんな二人にスマホを与えるのは不安すぎる。

とにもかくにも、まずはルールだ。
それも、Emi師の教え通り、親が決めて守らせるトップダウンのルールでは意味がない。双方交えて本音で話し合い、本人たちの同意の元、決めることに意味がある。

携帯を契約しに行くのが日曜日。
ルール設定会議は前日の土曜日の午前10時。場所はダイニングテーブルにて行われた。
出席者は、私、次女、三女の3名。

対面で、いざ、勝負!


話し合いにおいてまず大切なのは、今日の会議で、"何を決めたいのか"を共通認識として持っておくこと。そして、両者の考えを先に洗い出すことだ。

まず、二人の意見から聞こうじゃないか。
二人に、スマホを持ったら何がしたいか、どうしたいのかをまず教えてもらった。

二人の希望は
「友達とLINEがしたい」
「中学が離れる子とLINEを交換したい」
「YouTubeが見たい」
「TVerも見たい」
「Instagramで推しの投稿をチェックしたい」
「音楽を作るアプリを入れたい」
「AmazonMusicUnlimitedに入りたい」
「アラームで起きれるようになりたい」
「だから自分の部屋でスマホを使いたい」

なるほどなるほど。
わかったわかった。

ここで一番大事な事は、母はまず子の意見に共感し、受け入れることである。

なので、「AmazonMusicUnlimitedって、お金はだれが払うんじゃい!!」とか反論する前に、「なるほどなるほど~」をなんとか口から絞り出す。

去年voicyフェスで、作家の星渉さんと、新R25の編集長の渡辺将基さんの対談でも話題になっていた。後輩を育てるのに大切なこと。その一番大切な事は、「否定しないこと」だそうだ。

相手に何を言うか、どう言うかよりも、
"聞く耳を持ってもらうこと”がまず人間関係の構築において、最初にすべきこと。それはイコール、相手の言うことを「否定しない事」である。
賛成はしなくていいけど、否定しないこと。自分の言うことをすぐに否定する人間に、人は何も話さなくなるし、そんな人の話は聞かなくなる。
「この人は自分の話を否定しない人だ」と思ってもらうことが、まさに人間関係の一丁目一番地らしい。
それは、上司と部下だけでなく、親と子でも、生徒と先生でも同じ。その関係性を作ることこそが最も大切だと、私も英語の先生をしてて、本当に、本当に実感している。

だから、まず「なるほどね〜」である。
二人のやりたいことはわかった。

ちなみに、長女がスマホを買った時にも、一緒にルールを作った。

■21時以降は使わない
■自分の部屋には持っていかずリビングで使う
■アプリを入れる時は許可を貰う
■SNSを見てもいいが、投稿はしない

結果、中2になった今は、勉強も部活も十分頑張っているし、スマホに依存するどころか、常に「おやすみモード」にしてLINEの通知さえが鳴らないようにしている長女なので(だから大事な時に電話が繋がらなくていつも困る)、今は21時以降の使用もOK、部屋で使用してもOKに緩和した。
結果、2階の長女の部屋からはいつもk-popの大熱唱と、「相撲の稽古でもしてるんか?」というダンスの足音が聞こえる。ちなみに、アプリの許可とSNS投稿禁止のルールはそのまま。

そんな長女の前例を双子に伝えた上で話す。
「ママの心配してる事を聞いてもらっていい?」

二人に伝えた私の懸念事項は次の通り。

◆今でさえ宿題や部屋の片付けなど自分のやるべき事をやらないのに、新しくスマホという誘惑が日常に増えて、更にやらなくなるのが不安
◆勉強に身が入らなくなるのはイヤ
◆今までも色々ルールを決めたけど、守られなくなっていくことが多いから心配
◆21時以降使用しないルールは適用したい
◆本当はリビングのみの使用にしたいけど、スマホのアラームで自分で起きれるようになってほしいから、部屋使用も許可したいし、ママもどうしたらいいのか悩んでいる
◆二人の高校の志望校を考えると、成績は学年で真ん中にはいてほしい。なので、成績の最低ラインは決めたい。そこを下回る様ならルールを厳しくする可能性あり(あくまでも、せめて真ん中、という希望)
◆逆に、ちゃんとルールを守って、成績も必要な範囲をキープできるなら、ルールを緩和していこうと思う

そんな感じだ。
大切なのは、本当の気持ちをそのまま話すこと。

正直あなたたちのここが心配、ママもどうすべきか悩んでる、というのもそのまま伝える。
すると、意外と子どもはそれに理解を示してくれるし、代替案も色々提示してくれる。

1時間ふたりと話し合って思ったのは、
「親の気持ちを、彼らなりにわかってくれてはいるんだな」という事。

スマホを持つことで、どうなってほしいか、どうなってほしくないかという事を、ある程度理解してくれてる。そして、基本的なネットリテラシー的知識も、おそらく私よりもわかっている。

それなら、と思った。

正直、やっぱりスマホを持たせるのはとってもとっても心配だ。来月中学生になるとは言え、中身はまだまだ幼いし、誘惑にも弱いし、考えも甘い。
こうなったらどうしよう?
ああなったらどうしよう?と、
親として、心配する事が多すぎてキリが無い。

でもここで、心配だからと初めからガッチガチにルールを決めて従わせるのは、長い目で見た時にプラスになるのだろうか。

例えば、
・検索履歴などを私からも見れるようにする
・夜になったら親が預かる
・使用時間は1日1時間までにする
・リビングのみでしか使わせない
・LINEの友達を管理する
などなどなど。正直、親としてはそうしたい。そう出来たら安心もある。悪さ出来ないように、何か心配事が起こらないように、ルールでガチガチに固めたい。

しかし、それはどうなんだろう?
今は確かに親が作ったルールでいくらでも抑え込める。でも、イマドキの子どもたちはすぐに抜け穴を見つけるだろうし、高校生や大学生になって親の管理が行き届かなくなったら、抑え込めてた分、タガが外れる気がする。

勉強、宿題、予定、人間関係。
親が子どもの全てを把握できるのは、せめて小学生までだろう。

中学生になったら、全てを把握するのは無理だし、ましてや親が全てを管理など出来ない。
いや、すべきではない。
いつかは親元を離れるのだから、自己管理が出来る人間になってほしい。

スマホ問題。
ちゃんと、使えるか使えないか。
それはイコール、
私が彼らを、信じるか信じないかの2択だ。

それならば、よし。


まず信じてみよう、と思った。

信じられぬと嘆くよりも
人を信じて傷つく方がいい

そうですよね、金八先生。
飽きるほど歌いましたよ、贈る言葉。

二人にとっても、
自分たちは親に信じてもらえているのか、
それともハナから信じてもらえてないのかは、
きっと全然違う。
子どもを信じない親の事を、きっと子どもも信じてくれないだろう。
ここを間違えたら、親子関係も変わってくる。

ルールは最低限にして、枠だけ決めて、
出来るだけに固めないようにしよう。
裏切られてもいい、まずは信じるのだ。

そして私は二人に伝える。
「まずは、あなたたちを信じて、最低限のルールでスマホを与えることにします。1~3ヶ月様子を見て、ルールが守られていなかったり、やるべきことがおろそかになっているようなら、ルールを厳しくするし、これなら大丈夫と思えたら、希望のアプリを入れることも検討しよう。それでどう?」

二人は、快く了解してくれた。

ということで、現在のルールはこちら!

とはいえ、結構ルール細かいやん。

スマホを持って数日。
SNSやエンタメ性の高いアプリは追加してませんが、しめじとか、画像編集アプリくらいは申請してもらい、いくつか追加しました。

今のところ、二人は文句も言わずにちゃんとルールを守っているようです。

さて、今後どうなることやら。
子どものスマホ問題。
試みが失敗しても成功しても、
こちらに書いていこうと思います。

どうか、見守ってください!!

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