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フリーランスの私が時給制を選ぶ理由とその利点

こんにちは、下村 香菜子(Shimomura Kanako)です。まだ自己紹介をご覧いただいていない方は、ぜひ最初に自己紹介ページをご覧いただければと思います。

この記事はこんな人におすすめです
・フリーランスデザイナー初心者
・収入の最適な管理方法を探している方
・プロジェクトベースと時給制の違いを理解したい方

今回は、フリーランスの収入を得る方法についてお話ししようと思います。私はフリーランスになりたての頃、プロジェクトベース時給制の2つの方法で収入を得ていました。ですが、現在は時給制のみにしています。なぜ時給制のみにしているか、その経緯も含めてお話しします。

プロジェクトベースと時給制の違い

まず最初に、2つの方法の主な違いについて簡単に説明します。
※既知の方はスキップしていただいても構いません。

プロジェクトベース

  • 成果に基づく支払い

  • 報酬がプロジェクトの規模や複雑さに応じて変動

  • マイルストーンごとに支払いが行われることがある

時給制

  • 労働時間に基づく支払い

  • 労働時間を記録し、報告する必要がある

  • 安定した収入が得られる

なぜ時給制にしているか

結論から言うと、「予想した工数よりも時間がかかることが多い」からです。これはデザイナーに限らず、モノづくりの職業に共通する課題かもしれません。

クライアントがUXデザイナーに仕事を依頼する場合、要件がぼんやりとしていることが多いです。そのため、最初に要件の明確化を行い、プロジェクトの詳細を調整する必要があります。その結果、要件の変更やフェーズの分割が生じ、予想よりも工数がかかることがよくあります。このため、プロジェクトベースの契約では再度交渉が必要になることがあり、また、既にプロジェクトが稼働している為、費用の変更が難しいこともあります。

時給制のメリット

自分の時間を計算しやすい

今風の言葉で表現するなら、「ワークライフバランスを評価しやすい」でしょうか。私の場合、現在3つのプロジェクトを抱えていますが、月の稼働時間が予測しやすいので、月初めにどの程度働くかをカレンダーに記入しています。

下記が私のカレンダーです。
グレーの部分は仕事時間、水色はMTGの予定、赤・青・黄色は各プロジェクトの作業時間とMTGの予定です。

各案件の月間作業時間は以下の通りです。

  • 96時間/月

  • 40時間/月

  • 15時間/月

収入の予測がしやすい

これはフリーランスにとって非常に重要な要素です。会社員の場合、月々の給与は確定していますが、フリーランスは確定した仕事が待っているわけではないため、計画を立てる必要があります。また、慣れてくると収入の大きな月や旅行などの特別な出費に備えて、前月に多めの仕事を受けることもできます。

クライアントと良い関係を作りやすい

これは私個人の意見ですが、時給制の場合、毎月の稼働時間と作業内容を報告するため、トラブルが少ないと感じます。また、来月の予定を事前に報告しやすい環境が整っています。例えば、「来月は◯◯の作業が入る為、少し工数が増える可能性があります」等伝えることができます。プロジェクトベースの場合、成果物ベースになるので終わってから見積もりを行い、結果増えてしまったという結果になりがちです。もちろん、こまめに「増えそう」と伝えておくことやマイルストーンを分けることも可能だと思います。ただし、もしそうなるのであれば最初から時給制にしたほうが安全かなと感じます。

最後に

今回の内容はいかがだったでしょうか。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
誰かの役に立てたら嬉しいです。

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