20190311 本

捲る指張り付くいつもの春が来る

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こどもたちに本の読み聞かせをするときに、ひとつだけ心がけていることがある。みんなと一緒に物語の世界を冒険する気持ちでよむということ。

わたしの読み聞かせはぜんぜんうまくない。声も低いし、滑舌がいいわけでもない。だけど、物語をわくわくしながら読むだけで、こどもたちの距離がぐっと近づいてくるのを感じた。

だから、わたしがいいな、たのしかったな、という本を選ぶようにしている。それはちょっと横柄なことかもしれないとも思うのだけど、それを受け止めるかどうかは、こどもたちにゆだねればいいと思った。

みんなに、知ってほしいこと、これから知るだろうこと、を本を選ぶ思いに取り混ぜることもある。それは、なにかを伝えていく、ほんの少しでも、そんなことがわたしにもできたら、と思っている。

今日は、冬のまちに春を届けにやってくる、宅配便のお話を読んだ。

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