20190311 本
捲る指張り付くいつもの春が来る
***
こどもたちに本の読み聞かせをするときに、ひとつだけ心がけていることがある。みんなと一緒に物語の世界を冒険する気持ちでよむということ。
わたしの読み聞かせはぜんぜんうまくない。声も低いし、滑舌がいいわけでもない。だけど、物語をわくわくしながら読むだけで、こどもたちの距離がぐっと近づいてくるのを感じた。
だから、わたしがいいな、たのしかったな、という本を選ぶようにしている。それはちょっと横柄なことかもしれないとも思うのだけど、それを受け止めるかどうかは、こどもたちにゆだねればいいと思った。
みんなに、知ってほしいこと、これから知るだろうこと、を本を選ぶ思いに取り混ぜることもある。それは、なにかを伝えていく、ほんの少しでも、そんなことがわたしにもできたら、と思っている。
今日は、冬のまちに春を届けにやってくる、宅配便のお話を読んだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?