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20180215 「今日は休んでいいよ」

つぶつぶとばかりもろとも流行風邪

開封のポテトチップス東風に舞い

リフレインノイズとなって氷解く

敷物をぺたりと貼りし春の闇

白魚がいっせいに見た今朝の波

こどもの頃、熱が出たらそれはもう嬉しかった。学校に行かなくていいことにわたしは安心を覚えるこどもだったからだ。思えば、幼稚園の頃からそうだった。逆に学校に行きたい日なんて一日もなかった。

こどもは病気の症状よりももともとの元気が勝つことがあって、休みなんて安静になんてしない(でも病気は安静を要するから、自制できないこどもは、夜に大抵具合を悪くするものだ)。しかし大人が病気で休むのは相当な症状の時で、それにもともとの元気だってあの頃のようにはいかない。

わたしは今、インフルエンザの罹患ということで勤務停止中である。勤務停止というのは決められた基準があって、最低5日間とされているらしい。わたしのインフルエンザの回復には、5日間も必要なかったようだ。もう仕事もできそうだけれど、こどもとの仕事をしているので、流行の恐れもあるし、勤務停止いっぱいしっかり休むことにした。

一週間ずっと家に、部屋にいる。行動範囲が6畳でも一週間はあっという間に過ぎる。学校の嫌いなこどもが、学校に行けない少女になって、引きこもりになった。その頃のことはよく覚えている。あの頃の一週間は永遠のように思えたけれど、未来はどうやら違うみたいだよ。ねえ、あの頃のわたし、聞いてる?

この一週間、いいことが3つあった。1.小沢健二『春の空気に虹をかけ」大阪城ホールのチケットが取れる。2.ほぼ日のアプリ『ドコノコ』でうちのダックスフント・モカがピックアップされる。3.NHK俳句に入選したとの連絡をもらう(3月4日放送、今井聖さん選、兼題『凧』。ありがとうございます!)。なんだか日曜日の夜6時のような雰囲気になったから、ジャンケンでもしましょうか。

NHK俳句の入選はわたしにとって晴天の霹靂。自分の言葉を公の場で選んでいただくのはじめての経験です。放送を楽しみにしようと思います。

『ドコノコ』は、大切ないぬやねこの写真をみんなで共有して楽しむアプリ。糸井重里さんも愛犬ブイヨンちゃんの写真を載せています。うちのモカを一日ピックアップしてくださって、たくさんの人に見ていただきました。たのしかったー。

追記 noteで小説、書いてみることにしました。タイトルは『はらりはらり、と』。学校に行けなかったわたしのことをモデルにして、物語にすることにしました。あの頃の自分のことを隠さず話すことで、元気になってくれる人がいることを知ったから。その頃の経験を『物語』にしたら?と言ってくれた人がいたから。やってみることにしました。ゆっくりの更新になりそうですが、よろしければご一読ください。


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