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10月2日は「望遠鏡の日」

覗いてごらんよと言われて覗いたその世界は、こんなに小さいノゾキアナなのにその先には宇宙が膨大なリアルを抱えてあった。ノゾキアナと眼とそれからこの『望遠鏡』というものの物理的な長さの問題なのか分からない。分からないがその三つが深く融合しあって結果的には宇宙が見えた。それは僕の眼にとっても、ノゾキアナにとっても、望遠鏡本体についても、良いことのように思えた。覗かれない望遠鏡は悲しいし、ノゾキアナは覗くためにあるのだ。

さぁ宇宙だ。宇宙の話しをと思うのだが、僕は決定的なこの望遠鏡というシステムの欠点を発見し驚いた。僕の眼は二つだ。恐らく皆さんもそうであろう。片眼でノゾキアナを覗くするともう片方の眼は何を見るのか?

そう僕は自然と目をつむって、宇宙のみ美しい宇宙のみを当たり前の自然のことのように見ていたのだ。しかも僕が望遠鏡を覗いたのは、はじめてのことで、いかにこれが自然なことか。

宇宙の前では片目も自然に閉じるのだ。それほど遥かかなたの宇宙は美しく、僕たちの目で見る近くの物体達はなんと薄汚れていることか。

そうだ、常に望遠鏡を覗いて、ノゾキアナを覗いていれば、美しいものだけをずっとみていられるではないか。

10月2日は「望遠鏡の日」

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