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10月10日は「缶詰の日」

都会の空は狭い。どこと比べて狭いかは分からないが、とにかく狭いとされている。空の広さ狭さなどは、どこでも同じだろうとお思いの方も多いと思うが、ここでは一般的な世の中の意見として都会の空は狭いということにさせて頂こう。

そんな狭い都会の空は上を向いて歩こうよろしく歩いている人など現代ではほぼ、いないとされている。夜空を彩る満点の星は、はじめから存在しないかのように街の明るさがうるさい。

しかし、だれもが都会の空を見上げる時が来た。

それはある晴れた日で、ほとんどの人々が平和に一日が始まりそうな午前中だった。空に丸い穴が開き、その穴の中には神がいた。

それを目撃した人々は、穴から顔をのぞかせる神を恐れ、そして神の言葉を待った。

そして、神は一言こう言った。

「え、サバ缶じゃ……ないのこれ?」

10月10日は「缶詰の日」

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