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自分の手で幸せをつかむ方法

「バカとブスこそ東大へ行け」という、デリケートな部分をぶっさしてくる言葉がドキッとして、いつまでも忘れられないのが『ドラゴン桜』。

面白そうなものがないか動画配信サービスをうろうろしていたら、見つけたのがドラゴン桜。そういえば、1回目の2005年も2回目の2021年も見逃してしまったのだった。これが見るチャンス。


低偏差値で落ちこぼれの生徒たちをたった半年で東大に合格させた伝説の弁護士・桜木建二。
2005年の回は、負債を抱えた高校の方針変更のひとつとして東大を目指すコースを作った。そうすれば高校が儲かり、弁護士事務所にもお金が入る。集まってきた生徒は将来に夢も希望も持てない生徒たちだった。
2021年の回は、社会で必要とされる力が変わってきて、どんな勉強法が必要なのか。SNSを使い、受験をする仲間との付き合い方、時代に合わせた進化があった。


このドラマは、東大を目指すことで、自分をいやというほど向き合う時間が多いと感じた。

これは、生徒だけでなく先生も保護者もそう。現状を知ることって本当に難しい。理想と現実がごっちゃになってしまっている。それが普通なのかもしれない。

私も、自分の中では売れっ子コラムニストのつもりです。
(実際はnoteの更新頻度が低すぎる)


だから、桜木先生(阿部寛)の言葉は、妙に説得力があって、ぐうの音も出ない。反論しようとすると子供みたいに、「だってさ・・・」って、言い訳の上に泣き顔になってしまう。

岩崎楓(平手友梨奈)は、バトミントンで大会に常に入賞していて、大学や企業から声がかかっている存在。両親もバトミントン選手で英才教育の中で育ってきた。

足のケガを期にバトミントンをやめて、東大進学を目指す東大専科というクラスに入った。持ち前の集中力と努力、負けず嫌いな性格で、必死に勉強を続けた。


「この子にはバトミントンしかない」と思っている親は、かけづりまわってコーチを見つけ出し、足を酷使しないトレーニングをしようと話しがまとまっていた。

受験で大事な夏休みにバトミントンのトレーニングが加わり、楓は両方選んだ。昼間はトレーニング、睡眠時間を削って勉強。ある日、倒れてしまった。

親は東大専科に入っていることは知らなかった。「東大なんて行かなくていい。勉強しないで、バトミントンだけしてればいいの。」って。楓の意見も聞かずに。


授業中に桜木先生は「東大に入ってなにをしたいのか言ってみろ」と生徒に聞いた。家族や友達を見返したい、自信を持ちたい、ほかの生徒が次々に思いを言葉にしていった。

楓は、「私はケガをした選手に寄り添える人になりたい。ケガすると孤独を感じるから力強く支えたい。ケガに負けない強い体を一緒に作りたい」と。


本格的にスポーツをしたことがないからわからないけど、心身ともに酷使したとき、体を診てくれる先生やトレーナーさんは、心強い存在なんだと思う。ケガで苦労したからこそわかった、自分が居たい場所なんだろうな。

なりたい自分に気が付いて、東大に入りたいと両親を説得した。最後は根負けして、東大受験を続けることになった。

楓は、バトミントンがしたくても前のようにできなくなった自分と向き合った。親も、一番の道だと思ったバトミントン以外を初めて考えた。


自分がなりたいもの、できること、親の理想、どの意見を選ぶかって難しい。大人の私も自信をもって選ぶことは不得意。

最初は「高校生だから迷うよね~」なんて思ってたけど、高校を20年以上前に卒業し、社会人のひとりだけど、自分の未来には迷う。このままでいいのか、もっと自分に合うものがあるんじゃないか。


そんなときはいつでも自分と向き合って、理想と現実を正しく理解したうえで選んできたい。

時代や社会に流されるんじゃなく、妥協で選んで不満をたれてるんじゃなく、自分でものごとを動かすような人になろう。

おおげさではなく、勇気をもらったドラマだった。





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