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第一子育児中の記録:夫婦の関係

2007年2月17日のブログより

12月に出産し子育てをしていて思うことがある。

きっと、変わってしまうのは女なのだということ。

旦那が非協力的だとか浮気をしたとか、
自分を女と見てくれなくなったとかいうふうに
夫婦の関係というのは変わっていくことについて、だ。

たぶん、男は変わらないんだ。
なのに女は、子供を産んだ途端に「母親」になってしまう。
子供しか目に入らなくなってしまう。
女だって初めての出産でわからないことばかり。
しかも赤ん坊というのは待ってくれないし
母親がいないことには何もできない。
ご飯を食べることも着替えることも、寝返りさえもうてないんだから仕方ない。

でも、女は十月十日の間
徐々に大きくなるお腹を抱えながら
徐々に母性を育てていく。
それなりのホルモンも大量に出てるだろうと思う。

男は違うんだ。
彼らにとっては、女の体がどんどん変わっていくのも不思議だし
急に目の前に真っ赤でちっちゃくて何もできないヤツが出てきて
それまで自分の方を向いていた女を奪ってしまう。
男は父性が出てくる前に、きっと寂しさを感じてしまうんだ。

それまではお化粧もしていた妻が、
ネイルも塗っていた妻が、
自分のために料理を、洗濯をしていた妻が、
おしゃれだってしていた妻が、
ノーメイクで、爪も短く切って、おしゃれもせずに片乳出して
洗濯だって夫の分は後回し、子供の物からやるようになって・・・

「俺のことは大切じゃないのか?」

そんなふうに思うんじゃないだろうか?

確かに初めての育児に七転八倒しているときに
夫から甘えられてもたまったもんじゃない。
キスとか、えっちとか、そんな気分にならないのは
授乳中のホルモンの影響もあるって言うし。

変わってしまうのは女。
それは女の本能であって、
ホルモンとかそういったもののなせる業なんだと思う。
だから、それを責められても困るんだ。

ただ、女もわかっていたほうがいいかもしれない。
夫が自分を女として見てくれていないと不満を言う前に、
夫の浮気を責める前に、
変わったのは自分なんだと。
子供にまっしぐらになってしまったのは自分なんだと。

そして、子供はいずれ手放さなければならない
神様からの預かりものなのだと。
けして”授かりもの”ではないんだ。自分のものではないんだ。

さらに、子供を神様にお返ししたとき、
つまり子育てが終わったとき、
自分の隣にいるのはやっぱりこの男なのだということを。

だから、子育てに夢中で「母親」になりきっているとき、
一瞬でいいから「女」に戻って
夫の手を握るなり、ほっぺにキスをするなり、
色付きリップを付けるだけでもいい。
それで、夫婦の関係ってのは案外いい感じで保てるのかもしれない。

ちなみに私も、娘を出産してから2週間以上して
夫とキスをした。というより、された。
出産する前は毎日「行ってらっしゃい」のキスをしていたのに
そんなことすら忘れていた。
あ、こーいうことしてたんだっけ?ってなもの。
でもこれじゃいけないって思った。
二回目は、正直言って少し我慢してキスをした。
キス一つに我慢が必要なほど、夫のことが目に入っていなかった。
女って変わるんだなと実感した瞬間だった。

ところで「行ってらっしゃい」のキスだが、
とっても夫のことが好きで、ラブラブでしてるんじゃない。。。と思う。
もちろん好きだが、恋愛とかそんな感じではなく、
多分ひとつのスキンシップで習慣になっちゃって。
せっかく続いているから続けちまえ、ってな感じ。
男と女の恋愛的な関係というより、
人間として好きなんだね、夫のことを。
夫もそういってくれている。

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