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敬老の日と老人の日と人が生きる意味について考える

 今年の敬老の日は9月19日(2022年)。敬老の日の前、9月15日の老人の日の記念行事として、今年100歳になる人(大正11年4月1日~大正12年3月31日生)に、内閣総理大臣からお祝い状と記念品(銀杯)が贈られる。今回の対象者(9月1日現在)は45,141人になる。
 また、100歳以上の人は90,526人になる。
 100歳以上の人数は、昭和38年(1963年)に153人昭和56年(1981年)に1,000人を超え平成10年(1998年)に10,000人を超えた
 厚労省の説明と、記者発表資料を載せる。

https://www.mhlw.go.jp/content/12304250/000990671.pdf


 日本では、敬老の日老人の日という二つの言葉がある。
 1963年の老人福祉法9月15日が老人の日となった。そして9月15日から21日を老人週間と決められた。その後、祝日法で1966年より9月15日を敬老の日とした。その敬老の日は余暇を増やすために、2003年より9月の第3月曜日が敬老の日となり、敬老の日と老人の日という二つの日ができた。


 神戸においてはどうか。今年は神戸市の記者発表資料を見つけた。

 神戸市では、100歳になられた方は、平成21年(2009年)は267人、今年、令和4年(2022年)は495人いらっしゃる。男女の内訳は、男79人、女416人。ほとんど女性だ。
 100歳以上になると、平成21年(2009年)は663人令和4年(2022年)は1,351人。男女の内訳は、男177人、女1,174人と、男女差が際立っている。女性上位の高齢化社会だ。


 昨年も同じようなことを書いている。


 今年はちょっと別の話も。
 テレビで「ダウンタウンDX」を見ていたら、100歳には遠く及ばないが、「芸歴50年超SP」(9/15放送)をやっていた。


 前川清(74)が他の出演者に、「引退は考えていますか」と質問したことに対して。

八代亜紀(72)「声が出る間は歌いたい。ステージで緞帳が降りて、そこに座って『さようなら』と言って死んでいきたい。ぎりぎりまで歌いたい」
加賀まりこ(78)「死んだ時が引退だと思っている。人様に迷惑をかけるかわからないけど、ずっとやっていきたいと今は思っている」
中尾彬(80)「まりちゃんと同じ。役者はライセンスがない。そのかわり定年も引退もない。自然に消えていくんじゃないか」
堺正章(76)「うちの父親(堺駿二)は舞台で倒れ、そのまま他界した(1968年54歳で死去)。どこまで続けられるかを自分で考えなければいけないと思う」

 歌手と役者とでは違うだろうが、ステージで亡くなった人もけっこういる。浅川マキなんかもコンサートを終えてすぐ亡くなった(2010年67歳で死去)。
 瀬戸内寂聴も100歳にはいかなかったが、最期まで執筆をしていた(2021年99歳で死去)。

 生きがいを持って生きている人はすばらしい。70歳を超えてもテレビに出られるということもすばらしい。テレビに出ることによって元気をもらうのだろう。歌うこと、執筆することによって元気になれるのだろう。
 目標もなく、ただ生きているだけでは、それが本当のしあわせなのだろうか。
 100歳はめでたいが、何歳まで生きたかだけでなく、どう生きたのかが大切だろう。

 老人のことを考えるのは、自分自身の生き方を考えることでもある。
 





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