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「なぜ世界は存在しないのか」マルクス・ガブリエル著 【後半】

日本では連休の中日でしたね、いかがお過ごしでしょうか。

では、後半は・・・

じゃあ~科学革命って、どうなのよ?ってところから・・・

科学革命の本質は、古代・中世の世界像全体が崩壊するという点にあった。その結果、もはや人間の居場所のない科学的世界像という想定でした。人間は、自らの世界を抹消し・・

そっか、人間の居場所がなくなって、自分の世界を抹消したんだねぇ・・・


科学的世界像の支持者は、たったひとつの自然すなわち宇宙だけが存在すると主張。(略)科学的世界像がうまくいかないのは、科学を神格化するような非科学的な考え方が良くない。科学は間違って理解された宗教に似た、疑わしいものになってしまう。

なるほどねぇ、科学が神格化してるかもねぇ。科学も宗教だ、ってことだ!

じゃあ~、宗教はどう見てるの?

この世界全体とは何なのかと問うとき、この宇宙・世界・現実をいわば上から、あるいは外から眺めている。つまり、俯瞰的な視点から自らの創造物を眺めることが、神だけに許されているように考えられている。このような「神の立場」は、もちろん幻想にすぎない。(略)そのような全体概念は、存在しないものが存在しているかのように思い込ませます。

おぉ~全体概念の「神の立場」は、幻想にすぎない~って言っちゃった!


そのさい、崇拝されるのが「神」なのか「ビックバン」なのかは表面的なことにすぎず、決定的な問題ではない。本当の問題は、これぞ宇宙全体の根源だとして崇拝される何かがあるということ自体です。それがどんな姿をとっているかは、まったくどうでもよいわけです。

なるほど~崇拝されている何かの姿なんか、どうでもいいもんねぇ~。


厳密に受け取れば、神は存在します。問題は、いかなる「意味の場」に存在しているのか、どのように「神が現象しているのか」ということだけです。

おぉ~存在しているのは「意味の場」だから、神様もそこだったらいいね!


そして芸術についても、こういってるよ・・

芸術の意味は、わたしたちを「意味」に直面させることにあります。(略)芸術が示すのは、およその対象はつねに何らかの「意味の場」の中でしか現象できない、ということにほかなりません。

そうねぇ~「意味の場」の中でこそ、現象し、存在できるよね。


芸術は、わたしたちを純粋な意味に直面させてくれます。(略)そのような経験の巨大な宝庫として「旅行」があります。

えっ、何それ~? 芸術の、経験の巨大な宝庫が、旅行だって~~~?!!


といっても、商業主義的な意味での旅行のことではありません。商業主義的な旅行で問題になるのは、そもそも旅行ではなく、たんに気候条件のよいところに場所を変えて過ごすとか、写真を撮るといったことに過ぎません。

ふん、ふん、今あるほとんどの旅行って、商業主義的だけどね・・・



本当の旅行では、なじみのない物ごとに触れる驚きを体験するものです。わたしたちとは異なる環境に暮らす人たちがしている多くのことは、わたしたちには疎遠・珍奇に映る。ほとんど意味がわからないことさえある。(略)わたしたちは、突然にして異なった意味の場に置かれ、その意味の場の『意味を探求している状態』にあるということです。

キャ~~~、きた~~~!!!これって、ヌリ路じゃん~~~~!!!


そうよねぇ~だって「ヌリ路」って、普段生活している場所でも「異なった意味」を提供して、自分自身との関係性の中でより「意味を探求する」し!

やっぱりこれからの時代は、「場」との関係性から始まって、いかにあらゆるものや人などとの「意味」を追求していくかだよね・・・

その出会いである「ヌリ路」こそが、芸術であって、経験の巨大な宝庫だなんて~~!!!

おぉぉぉぉ~~ヌリ路は、実は「芸術」なんだねぇ~~♡♡♡

やっぱり、間違ってなかったんだなぁ・・・うれしいなぁ~~~♪♪♪


それと、多様性っていう部分では・・・


ほかの人たちは別の考えを持ち、別の生き方をしている。この状況を認めることが、すべてを包摂しようとする思考の強迫を克服する第一歩です。すべてを包摂する自己完結した真理など存在しない。

なるほどねぇ~、すべてをひとまとめにする思考(や真理)なんて無いから、それを克服して多様性を認めることから始めようてことね。


新たに「意味の場」を生みだすとは、無からの創造ではなく、さらなる意味の場への「転換」に過ぎない。わたしたちは、無限に多くの「意味の場」の中を共に生きながら、そのつど改めて意味の場を理解できるものにしていくわけです。それ以上に何を求めるというのでしょうか。

意味の場による「関係性」にこそ居場所があって、共に生きながら、さらなる意味の場へ・・・それ以上に、求めるものはございません~ってことね。


最後に・・・

人生の意味とは、生きるということにほかなりません。つまり、尽きることのない意味に取り組み続けることです。(略)私たちは何を維持すべきで、何を変えるべきなのかを、判断できるようにならなければなりません。

人生の意味は、「生きる」こと・・・

尽きることのない「意味」に、取り組み続けること・・・でした。


まぁ~遂に、関係性の時代が始まるのでしょう。

実際、今までは「人」に焦点があたっていたけど、これからは「間」に焦点があたるのかも知れません。

人と人の間で「人間」というのであれば、本当の意味で「人」が「人間」になる時なのかも知れないですね。

なんとなく、そんなことを感じました!!


長い間、お付き合いありがとうございました!

残りの休日、どうか、ごゆっくりお過ごしくださいませ~~m(__)m

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