見出し画像

免疫力を上げるためにできること

「免疫力を高める漢方薬はありますか?」とよく聞かれます。

漢方で考える免疫力とは
からだの【気=正気(せいき)】が充実すること。

ウィルスや細菌などは【邪気】といい、
正気🆚邪気
この戦い合いの結果で病気になるかならないかが決まります。

【気】を補う生薬といえば
高麗人参・大棗(なつめ)・黄耆(おうぎ)など…

【気】を補う漢方薬の代表としては
補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)や
十全大補湯 (じゅうぜんたいほとう)などがあります。

実際、これらの漢方薬は大きな手術や抗がん治療のあとに
回復力アップを目的として使われたりしますが、
いつもお伝えしているように漢方薬は「病名」では選びません。

✅ 常に眠い(とくに夕方以降)
✅ 動くとしんどい、横になりたい
✅ 食欲がない
✅ 話すのもおっくう
✅ お通じが軟便・下痢気味

このように「気」が不足している方(=気虚タイプ)には
補中益気湯や十全大補湯は良いお薬ですが、

✅ イライラして寝つきが悪い
✅ 血圧が高め
✅ のぼせやほてりを感じやすい
✅ 身体を動かしたり愚痴をたくさん言うとすっきりする

このように【気】が滞っている方(=気滞タイプ)が
補う漢方薬を服用すると症状が悪化するケースもあります。

気を補うことで体調が整う方もいれば、
巡らせたり、排出させることで整う方もいます。

その方に合った漢方薬を服用し、
体質に合った養生を取り入れることが大切なのです。

そもそもからだの中には最高の免疫機能がすでに備わっています。

いまこの投稿を読んでいる最中も、
リンパ球はは常にわたしたちの血液やリンパを通って
パトロールしてくれています。

でも、
❎ 夜遅くまで起きている
❎ 欲望のまま食べたいもの・飲みたいものを摂取する
❎ 運動をしない
❎ タバコを吸う
❎ ストレスが多い

こういった現代の生活習慣が血液やリンパの流れを滞らせ、
免疫力の低下だけでなく、
生活習慣病やあらゆる炎症を発症させているのです。

💮 偏りなくからだに良いものを腹八分目に食べる
💮 腸内環境を整える
💮 ほどほどにからだを動かす
💮 早寝早起きを行う
💮 心おだやかに過ごす

こういった養生を毎日コツコツと積み重ねれば、
血流やリンパの流れは滞ることなく、
免疫力はきちんと正常に機能してくれます。

漢方薬はあくまでも養生の「補助」であり、
真の体質改善は”自分の毎日の選択”にあります。

今日、なにを食べようか?
何時に寝ようか?
空いた時間をどのように過ごそうか?

こういった一つ一つの選択の延長に「未来の体質」があります。

自分の内臓や細胞のためにできることは何か?
日々からだと対話しながら、
無理なくできることから始めてみてください。
からだはきちんとそれに応えてくれますよ🌱

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?