僕の起業体験①「同じ商品サービスを別の客層に売る」

コピーライターのスキルが「研究者」という客層で開花した!

新商品サービスを開発する際、「既存のお客様に新たな商品サービスを売る」または「既存の商品サービスを別の客層に売る」。このどちらかのパターンが成功しやすいと言われている。

僕の場合は、後者だった。

プロフィールには「広告会社勤務後、コピーライターを経て、WEB制作会社設立」と書いてあるけど、コピーライター時代は鳴かず飛ばずで、大きな実績を残すことができなかった。

たとえばパンフレット制作の際、デザイナーからは「ここの空白埋めといて」というメモ書きがあるだけで、何もわからない状態で原稿を書く。制作意図を尋ねても「ただの飾りなんで、内容なくてもいいよ」という空しい返事があるのみ・・・

そんなモヤモヤがある日、スッキリと晴れた。

友人の誘いで、ある大学教授が主催するセミナーに参加した。コミュニケーション障害とテクノロジー支援の研究会だった。その夜、懇親会に誘われた。僕を除く参加者7名全員が博士号という、僕にとってはこの上なく場違いの席。一人で固まっていたら、隣の大学教授が話しかけてきた。

何の仕事か?聞かれたので、コピーライターだと答えたら、なぜか話が弾んでしまい、その場で、原稿をリライトしてくれないかと依頼された。研究内容を一般向けにわかりやすく紹介するための記事だった。教授はそれに四苦八苦してたようだ。

その後、僕は、その教授の原稿作成をいくつかお手伝いすることになった。こういっては何だけれども、大学の先生が書く文章はわかりにくい(文章は正確に書くほどわかりにくくなるということを、僕は初めて知った)。僕は、頭が悪いので、シンプルに、不正確に、自分が理解できたことしか書かない。それがよかったのかもしれない。わかりやすいと評判で、いろんな分野の先生の原稿リライトをお手伝いするようになった。

やがてその原稿が本になり、WEBサイトになり・・・フリーランスじゃ取引がまずいということで、翌年に法人化した。

ディーアイケイは、そんなきっかけで設立された会社だ。

その後、20年で東京大学、東北大学、早稲田、慶應・・・と有名大学、研究機関でホームページ制作の実績を重ねていく・・・
https://www.dik-uni.com/

広告業界では花開くことがなかったコピーライティングのスキルが、研究者とういう異分野の世界で活かされ、起業までしてしまったという事例でした。





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