お客様困りますコンペで下のカテゴリにエントリーするのは困りますお客様
表題の通りなんですけれども、最近はコンペに出ることも珍しくなったのでサンプルが少ないのですが、今でもカテゴリ詐称は多いのでしょうか。
少し前にジムで登っていたら久しぶりに見かける若い顔があったんで「元気してた?」みたいな感じで軽く声をかけたんですけど、コンペ帰りだったみたいで「なんか物足りなくて来ちゃいました」とか言ってたんですよね。
あー、コンペ終わりに別のジムに登りに行くってクライマーあるあるだよな、くらいに思ってたら「優勝したんですけどね」って。
普通に強い子なんですけど、コンペで熾烈な戦いを繰り広げて優勝した上で更に物足りないってすごいなって思うじゃないですか。そうしたらマスターで出場したって言うんですよ。
え?初段どころか二段を登れるくらいの実力があるのに?オープンじゃなくてマスターで出場したの?
そりゃこちらも反射で「あかんやろ」って言うじゃないですか。そうしたら悪びれもせずに「だってオープンは俺より強い奴ばっかりエントリーしてるんですよ」って。
おーい!それがコンペだよー!俺より強い奴に会いに行くのがコンペだよ!俺より弱い奴に会いにいっちゃったよ!嘘だろおい。
いや、まぁいますよ。コンペじゃなくてジムの小さいイベントでも「あの課題を登ったら上のカテゴリに上がっちゃうから」なんて姑息な計算をして一つ下のカテゴリで上位を狙っているクライマーが。
でもこれくらいなら実害ないからいい・・・のか?いやでも各カテゴリの上位に賞品があったりするような?いやでもそれそんなに欲しいもの?
そもそも余力を残して自分の実力よりも下のカテゴリで優勝するとか、そのカテゴリを適正として頑張ってるクライマーに対する嫌がらせでしかないと思うんですけど。
その自覚がなかったらちょっと社会に出てやっていけるのかなって心配になるし、あったとしたら本当にただの嫌な奴じゃないですか。
一層のこと突き抜けて嫌な奴だったら納得もできますよ。下のカテゴリで優勝しておきながら「オレはあと2回も変身を残している」くらいのことを言ってくれるなら逆に気持ちいいですよ。
でもなんだろう。多分このタイプのクライマーって常に自分が主役でありたいと思っているか極端な負けず嫌いなんですよね。
どちらもクライマーには必要な資質かもしれないですけどね。それは自分の中にしまっておいて、一人になった時に取り出して強くなるための礎にしたらいいと思いますよ。
自分の実力よりも下のカテゴリで出場して、本来ならば他の誰かが座るはずだったかもしれない場所で踏ん反り返って嬉しいのかな。下ばっかり見てそれで満足なんですかね。
クライマーなら上だけ見てろって思うんですけど、これもスポーツクライミングの大衆化に端を発する競争意識の賜物と言うことなのでしょうか。
クライミングって個々の良心に判断を委ねる部分が多いから、クライマーの若年化に伴って、こういう問題も増えそうですよね。
最近はキッズスクールとかも多いからそういう場所でクライミングの楽しさや技術的な部分以外の精神的な面も育ててあげて欲しいなと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?