積み重ねてきたものを壊すのが怖い
人間、捨て身になった時、何かが変わる。
何かが出来る。
何かが得られる。
だが、そう出来ない。
頑としてそうしない。
何が己をそうさせているのか。
それは己自身への保身だ。
これまで積み重ねてきたものを壊すのが怖いのだ。
しかし、お主のその安全地帯は、もはや安全な場所ではない。
外を良く見てみよ。
既に己の意図しているものはそこにはない。
己が見ているものは幻想に過ぎない。
いつまでそこにおる。
お主の身体や心が腐り始めていることを推して知るべし。
「いやあ、私はこのままがいいです。ここが心地よいので。だって、ここには何でもあるし、何もリスクを冒してまで動くのは損です。もし、何かが起こっても仕方がないです。いまさら身体も動かないし、ここが安心なんです。邪魔しないで下さい」…。
そうか。
分かった。
それではお主、天との約束は如何にする。
「へえ?そんなもの知りません。天とか言っちゃって、私、宗教とかそういうの信じてないんで。今、対戦ゲーム中なんで、後にしてもらえますか。こっちだってそれなりに忙しいんですよ…」
ここ最近、このような輩が急激に増えている。
末法の世もいよいよ末期か。
人間の人生において、何が一番大切なことなのか。
「あ、自分が一番大事なのはゲームです。だって楽しいし、暇潰せるし、やればやるほどうまくなるし。ゲームのキャラだって成長するんですよ。それって、人の人生みたいなもんでしょ?だからこれに命掛けてます(笑)」…。
自分さえ良ければいいという世界は存在しない。
お主は存在しない世界に住んでいるということだ。
そのことをあの世に逝った時、思い知らされるであろう。
そのことを肝に銘じ、一つひとつの出来事を真摯に選択し、道理に適った生き方をしていきます。
そして、捨て身になって、残りの人生を全うします。
有難う御座います。
幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者