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ワーホリで海外で出稼ぎはありか?

ども、かにかまトマトです。カナダでアプリとかを作ってます。

円高とインフレが遅い日本の賃金据え置きなどの理由から、海外へのワーホリ出稼ぎがたびたび取り上げられます。

よく聞くのはオーストラリア。それからカナダもよく聞く。

まぁ日本は給料が残念ながら他の国から比べると安くなってしまった。
ここ20年賃金が伸びていない唯一の先進国ではないだろうか。

以下は賃金上昇のグラフ。

bloomberg

オイ!日本!どうした!!全然上がってへんやけ!!

こんなに給料安いなら、外に行って稼ごうって思うやつが増えてもおかしくない。
実際にオーストラリアのワーホリビザの発給が2001年の統計から最多だったらしい。

月の手取り50万、貯金30万

確かにオーストラリアや頑張って朝から晩まで働けば、手取り50万とか、貯金を一年で1,200万みたいなのは全然ありうるかもしれない。

これは円安に加えて、海外では使うところや誘惑が日本ほどないので自然とお金が溜まったりする。

かなり魅力的に映るのは間違いない。

ワーホリは普通は1年くらい。
いろいろ手を尽くして頑張ってもビザ的には2〜3年が限界だろうと思う。
結局日本に帰らないといけない。
なので、一時的なお金の話なら間違いなく今はオイシイかもしれない。

一気に稼いで、日本に帰る。
個人的にはそれも全然アリだとは思う。

でも裏にはもちろん厳しい現実もあったりするわけで。

オーストラリア、カナダはものすごく家賃が物価が上がっているので、最初はいろんなことにびっくりすると思う。
このクオリティでこの値段かぁみたいな。

家も間違いなく最初は小さいシェアルームだし、ハズレを引いたらすごいストレスだろう。ベースメントで半地下なんてのも普通だ。

うまく英語を使えないストレス。
仕事が見つからないストレス。
人気の職種のカフェのサーバーとかは、現地の人でも見つけるのが難しかったりするのでなかなか見つからない。

仕事があっても日本語で日本人ばっかりの古い体制よろしくのジャパニーズレストラン。それか農業・工場とか日本人が喜んでやるような仕事ではなかったり。

インスタでは地元の友達がみんなで仲良くカラオケや美味しいものを食べて楽しそうにしているのを横目に、海外で馬車ウマのように働かなければいけない。

憧れの外国人とのキラキラ海外生活はどこへ?
こんなことをしたくて海外に来たのだろうか?
みたいな葛藤。

それに耐えれるかどうか。
僕の周りだけでもそれが辛くて1年経たずに早々に引き上げるワーホリの子もたくさん見かけた。

まぁ金は稼げる可能性はあるが、表面では見えにくいストレスもたくさんあるよってことだと思います。特に日本みたいないい国から来たら。

いいのか悪いのか

で結局いいのか悪いのか。

今のところの個人的には、
「迷ったら行けばいい。でも1,200万なんて将来のキャリアを考えたらハシタ金なのでワーホリは慎重に使え。インスタキラキラに惑わされないように」です。


結局は自分で価値なんて決めるしかないんだが、どこにゴールを置くかで大きく変わってくる。

「とりあえずのお金」なのか。
「将来のキャリア」なのか。
「人生経験」なのか。

とりあえずのお金だけならアリかも。
海外でバッと稼いで帰る。
カナダで1年、オーストラリアで1年、イギリスで1年。むちゃくちゃ働いて貯金して帰る。
そして、それを元手になんかする。
かなりの自分の意思を問われるだろうが、現在においては金を稼ぐのにはいいかもしれない。

これ系で個人的に一番良さそうと思ったのは、日本の寿司学校に3ヶ月とか半年通って、ニューヨークとかで日本の寿司屋に職人見習いで拾ってもらう。これで年収1500万〜2000万は簡単に目指せると聞いた。日本人の特権をフルに活かして一番早くて稼げそう。USの経済が強いってのもあるな。
あとは建築系はカナダでもかなり不足しているので、そっちに行くのも稼げそう。


将来のキャリアで言うなら、ワーホリは気をつけたい。
基本的に1回しか使えないから、本気でキャリア目指して残りたい時に使えないのはかなりもったいない。

そして日本の就職形態の特徴上、キャリアのギャップはマイナスに映る事も多い。ワーホリ後に就職が難しかったり。

ましてや日本の新卒採用という形式はかなりラッキーである。
何にも知らなくても入社したら給料をもらいながら育ててくれるとかスゴイ。そんなことを会社がしてくれる国はあんまりない。

確かに1,200万というお金は貯まるが、次に繋がりにくい。
そのお金で帰ったら何か始める資金にしたり、専門職に行くための学校なり行くとかならいいが、あとは楽して暮らすとかっていう額ではない。

カフェでの仕事や農業・工場手伝いでのキャリアを考えていないなら、マイナスになりうる。
将来のキャリアを見据えるなら、どういう仕事をやりたくて、何が必要か、どうすればそこにたどり着くか事前に考えておかなければならない。

英語の仕事ってだけでは正直キツイ。
ワーホリを使うなと言うのではなく、専門性を高めて、計画的にワーホリを使ったほうがいい。
1,200万とかの話ではなく、これからの生涯賃金が大きく変わってくる可能性がある。


人生経験で言うならそれはそれでいいかもしれない。
海外で住んでみる。
英語や外国人と働いてみる。
日本との違いを感じてみる。
苦境に立たされてみる。
これに関しては、どんな経験であっても自分が「いい経験だったな」と思えればそうなので本人にしかわからない。

僕で言えば、20代後半にアメリカに、語学留学という名の「散財」と「旅行の延長」だった期間がありました。今まで英語も海外もまったく興味もなかったのに、あの期間があったから今カナダにいると言っても過言ではない。
あの時の人生経験で「海外で生活してみてもいいかも」という選択肢ができた。分からないもんである。

なにがプラスになるかが分からないのが人生経験である。いっぱい経験しておいたほうがいい。

というわけで

最初の記事では若者がワーホリで出稼ぎに行くから日本は人手不足だと嘆いているが、そんなもんは関係ない。そもそも行かなくても日本は人手不足なのである。
今まで人口にアグラかいて非効率だろうが、環境悪かろうがマンパワーで乗り切ってきたツケが来てるだけなんじゃないだろうか。

だって日本人のパスポート保有率は17%なんだもん。
全然外国に出てないじゃん。

もっと外に出て経験を持ち帰ってほしい。
幕末の志士達もたくさん外国に渡ってその経験を日本に生かしたように。

確かにワーホリの1年だけではキャリアを積んだり成果を残すのは無理ゲーだ。これは事実だと思う。

ただどんどん海外に出て、帰って来る人達が増えてくると、情報も増えるし、それのおかげで海外が選択肢になる人が増えていくのかなと思います。

その人自身も1度海外生活をしていると海外へのハードルも下がる。再度挑戦もできるかもしれない。

それが大事なのかなと思いました。

あと海外行くときはエージェントとかは気をつけてねー。
悪いエージェントもたくさんあるんで、自分でできる限り調べるようにしましょうねー。日本人の敵は日本人だったり。

ではでは。


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