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分かれ道の無限性と横に長い私の故郷
夜道をランニングしているといくつもの分かれ道に出会います。今走っている比較的大きな道から細い路地が分岐しているところであったり、あるいは大きい道が二方向に分かれていくところであったり。
立ち止まるという選択をしない限りは、私はそのいずれかに進むことを強いられます。それは無数の進む可能性があった道の選択肢を捨てていくことでもあります。
話は飛んで私の生まれ故郷兵庫県神戸市、それもその南部の方という
おかえりなさい、私。
以前に京都では常に自分はお客さんだという旨の文書を書きました。
それから暫くして、私の祖母がどうやら元々京都に住んでいた人だということが判明しました。
それは只々私の父が私の知らない祖母の出自を教えてくれたというだけの出来事なのですが、わざわざ京都でのなんとも言えない疎外感を文章の形にまでしていた私には静かに、しかしそれでいて心に衝撃を与えるようなものでした。
悪の怪人と戦い続けていたヒーローが、