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自分がどうしたいのか分からない!?

昨年、フィリピンのセブ島へ旅行に行ったときのこと。
あるハプニングに見舞われて実感したことがありました。


セブのリゾートホテル

せっかくセブ島だし、ということでリゾートホテルを予約していました。
そしてせっかくだし(笑)スパを利用しました。

このホテルのスパは水着で入れる露天風呂的な岩場の大浴場付きで
マッサージしてもらう前後どちらかで、このお湯に浸かることができます。

その湯船も、
・屋根付き
・完全岩場の露天風呂
など、いくつか種類があるので私たちは転々とこれらのお風呂を巡っていました。

まさかのハプニング

ある岩場のところで、他のお客さんのサンダルが置いてあるのを、私は横着してちょっと大股で飛び越えました。

すると、見事に滑って後ろにドーン!!!!勢いよく後頭部もドーン!!!


近くにいたアジア系のお客さんも「Are you OK?」と声をかけてくださるほど派手にこけた私。
「OK、OK」と言いながらとりあえず立ち上がり
夫に手を引かれながら椅子に腰かけると

タイミングよくマッサージの時間になりました~と
何も知らないスタッフの方が満面の笑みでお迎えへ。
英語がよく話せない私は、「今滑ってこけた、頭打った」など言い出せず

ヘッドマッサージだけ避けてもらいながらマッサージ続行。。。

マッサージで見事に体の循環が良くなり、頭にできたたんこぶもみるみる大きくなりました。笑

迫られる選択

問題はここからです。
時刻は夜22時、本当ならこのまま寝たい。
明日も早い、マッサージで気持ちよくなった、寝たい。

でも後頭部って強打するとなんか危ないんじゃなかった・・?
そんな中途半端な知識が私を一気に心配に追い込み
ネットで調べると
「24時間はいつ気を失ったり泡を吹いたりするか分からないから要観察」
「病院にいって念のため検査してもらった方が安全」
などなど・・。

普段こんなことないのに、よりによってなんで海外で後頭部う打つんだよ・・。


ちなみにこのフィリピン旅行、この頭強打夜とプラスでまだ2泊控えている。まだまだ長い。

えええ、どうしたらいいの?こういうときってどうするの?

テンパる私を横に夫もホテルについて調べてくれて
どうやらこのホテルには看護師さんが常駐しているとのこと。


わたしは1回プロに診てもらおう、とフロントに電話した。
(もちろん英語なので、翻訳機能で文章作ったけど四苦八苦)

1回私たちの部屋にスタッフの人が氷を持って来てくれることになった。


前置きが長くなったが、ここからが問題。
氷を持って来てくれたところまではよかった。

完全に私が悪いのだが
「病院に行くならホテルから車も出すし、無料で連れて行くよ!どうする?」
という超親切なスタッフの人からの提案に
うんともすんとも答えられない私。

英語が問題なのではない。
今思えばめちゃくちゃ恥ずかしいが
どうしたらいいか決断できなかったのだ。

このころには夜中の0時。
できれば寝たい。でも頭も心配。
たぶん私はスタッフの人が来てくれて、たんこぶを診たら
「病院に行った方がいいよ!」とか「これぐらいなら大丈夫じゃない?」とか言ってくれることを期待していたのだと思う。

でも、ここで求められているのは
「私がどうしたいのか?」

私が心配だから病院に行きたいと言えば、連れてってくれるし
大丈夫と思うから一晩様子見てみる、病院に行かなくてもいいという選択肢もあった。


私はいらんこと海外って保険きかないから医療費がバカ高いって聞いたことある・・とか考えてた。笑


結局このときは翌朝また看護師さんが部屋に来て診てくれるというので
夜も遅いし、頭を氷で冷やして様子をみることにした。

あんなにモタモタして決断できなかったのに
スタッフの人は穏やかににこやかに「お大事にね!おやすみ!」と去っていった。なんて優しいの・・・。

自分の未熟さに気づく

そう、ここで思ったのです。
自分の体のことなのに、お医者さんとか看護師さんが目の前にいると分かった瞬間に自分の意見は放棄して、身をゆだねようとしてたではないか、私。

でもこういうシーンって意外と多いのでは・・と。

自分の考えは置いておいて
・ネットにこう書いてあるから、こうしとけばいいか。
・親がこう言ってるからやっておこう
・お医者さんが言ってるから間違いない

もちろん、その状況によって重要度とか頼る度合いは変わると思うが
100%受け身、ひどいときは決断をゆだねておいて
後から「ああ言われてやったのに、全然よくならない」とか「言われてやったのに・・」と文句さえ言うこともあるのでは?


医療制度も関係している?

ここからはなんの根拠もないただの考察だが
日本は海外に比べて医療費が安いと言われていて、市販薬は海外よりも効果が弱いとどこかで聞いたことがある。

そのため、不調があったらすぐ医者へ、という人も少なくないだろう。

一方海外は医療費が高額だから、病院へ行かずなるべく市販薬で治そうとするらしい。


すぐ医者に行く日本では、とりあえず医者に診断してもらって処方された薬を飲んでおこう
医者の判断を簡単に仰げない海外では、自分が薬を飲む決断をし、どれだけ苦しいか・きついかで医者に行く決断をする

・・・のかな?

単純に私が未熟で受け身で自分の考えを持つことがまだまだ苦手なだけかもしれないが、こういう人もいるのではないかと思いnoteに残させてもらいました。


あとからフィリピンの医療費を調べてみると日本と同じぐらいだということが分かりました。笑


頑固野郎にもなりたくないけど、自分の体についてぐらいバシッと決断できる人間になりたいものです。

追伸
クレジットカード付帯の海外保険について事前に調べておくことが大事だと思い知らされた出来事でした。
私の場合は結果、大事には至りませんでしたが
ここでもしひどいことになっていたら、この保険が重要になったに違いありません。
今まで保険はなるべく入らない派でしたが、海外旅行前には一度カード会社付帯の保険ぐらいは調べておこうと決めました。


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