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革新的な上履き 足守

この時期、小学一年生になるための説明会が全国各地で開催されています。保護者は必需品を細かく指示されこれから備品を購入するのですが、その一つに上履きがあります。成長期の子どもにとって上履きは健康な体を育む上で極めて重要な備品です。そこで今注目の革新的な上履きが発売されましたのでご紹介致します。

子どもたちが一番長く履いている上履き

日本の上履きは1960年頃から靴の工業化に伴い急速に広まるのですが、当時開発されたデザインは甲ゴムのバレータイプでした。実はこのデザインが今も上履きの定番となっています。

何故、未だに60年前のデザインが主流なのかと推察すれば、学校指定しているところもあり経済的負担を避けるため低価格になる傾向であること、大手スーパーに勤務する知人よれば上履きの売れ筋は¥1,000前後の価格帯とのこと、つまり上履きメーカーにとっては努力してもコスト的に進化しにくい状況にあることは間違いありません。

上履きのイメージは底が薄くて、脱げやすくて、簡単に履ける履物・・・
しかし、これで本当に成長期の子どもたちの足を守れているのでしょうか、それも6時間/日程度は履いているのです。

玄関が混雑するから手をかけないで簡単に脱着できる上履きを推奨している地域もあるようですが、先ずは子どもの足、体の健康が一番であって混雑についての工夫は違う形で考えていただきたいと思います。

子どもの足の成長は足長で1㎝/年で土踏まずの形成は7~8歳程度でピークを迎えます。足は体を支える土台、形成不良になると体は歪み、歯のかみ合わせにも影響をきたしますので、健やかな体を育む上で上履きは非常に重要なアイテムなのです。

子どもたちの足を守る使命を負った上履き

2021年靴医学会で華々しく発表された上履きがあります。

靴の医学:一般演題1(P01-3,P01-4) 56ページ

靴の医学より


足守 AMT-3110 左からNarrow(細い) Middle(中間) Wide(太い)

この上履きは日本教育シューズ協議会が開発、その名も足守(ASHIMORI)とネーミングされています。コンセプトは、足の健康を守り育む「良い靴」の最も大切な条件とは、長さ・幅ともに「足のサイズにあっていること」足に合った靴を正しく履いて、足の健康を守ることとあります。

実は今までにも素晴らしい上履きは各メーカーから発売されていたのですが、上履きとしては高価で広く普及していなかったのです。しかし、この足守ダブルクロスベルトはかなり価格が抑えこまれ普及に期待がもてます。尚、価格の詳細についてメーカー並びに近隣の販売店にご確認下さい。

最大の特徴はWMS( 3Width)足の太さで選べる

コンセプトにあった様に長さ・幅、太さにも対応して選べるのが大きな特徴です。ドイツでは子どもの足を守るために同一デザインでも幅、太さで選べるWMS認証をうけた子供靴を販売していますが、日本では在庫リスクから同一デザインの靴を幅、太さで選べるシステムはどのメーカーも採用しておりませんでした。

足守(ASHIMORI)は日本初のこのシステムを子どもたちの足を守るために採用したのです。これは日本靴史上、エポックメーキング(画期的)な出来事の一つだと思います。


足守 AMT-3110 左からNarrow(細い) Middle(中間) Wide(太い)

メーカー調べで98.70%のカバー率

「靴の医学」に記載された内容では、幼稚園児から高校生まで各学年男女100名、合計3,000名を対象とした調査で98.7%をカバーしたとあり、これは上履きが合わない、無理して履いていた子どもにとっては心強いデーターとなります。

皆と同じ上履き

従来品では障害があり加工をしないと履けなかったのですが、足守ワイドは普通に履くことができた事例です

ダブルクロスベルトで足の機能を向上

足守シリーズは主に2~10歳位までが使用するダブルクロスベルトタイプと10歳以上が使用する紐タイプとあり、特にダブルクロスベルトタイプは土踏まずを形成する年代の足を確りサポートします。

ダブルクロスベルトは一見、脱ぎ履きには不向きに思われがちですが誰でも簡単に脱着できる構造になっています。何より土踏まずを内外から確り包み込みサポートすることは足の骨格を正しく育み足部の関節を正しく機能させる上で重要です。

個人差はありますが確りしたサポートがなければ不良姿勢、不良歩行につながる可能性も大きくなります。

カカトから土踏まずへのサポート

特に足が細い場合は従来品では脱げやすく怪我のリスクも増大します。

履き替えラインが入った中敷き

成長期の足は、1cm/年大きくなります。足の運動に必要なゆとりは7~12㎜で大きすぎても小さすぎても良くありません。半年に一回の買い替えが理想ですが、足守(ASHIMORI)の中敷きは上に立つだけで適正サイズか否か誰にでも判断できるラインが示されています。

特に足の細い子は、足趾をすくめることで不適にもかかわらずサイズアウトした靴を履き続ける傾向にあります。

今までは保護者が適正サイズを判断できる術がないので「窮屈ではないか?」と子どもに問い「大丈夫!」と返答されれば鵜呑みにしてトラブルが生じてしまうこともありました。

立って中敷きに足を載せて確認

厚い靴底で緊急避難にも

従来の上履きは、靴底が薄くて災害による緊急避難にはあまり向いてないケースもありました。足守(ASHIMORI)は従来品に比べ厚くワイドな靴底構造、万が一の場合でもそのまま避難することが可能になっています。阪神大震災、東日本大震災、最近もトルコでの大地震、このことは学校側も機能面として重視している部分でもあり備えあれば患いなしです。

足育とは足元から健やかな体を育む

食育は広く知られていますが、最近、注目されている足育(そくいく、あしいく)という言葉もあります。足育とは足元から健やかな体を育むことを意図します。人間の足は体の土台であり直立二足歩行する上で非常に重要な役割を担っています。また、足が正しく機能することで骨格も整い健やかな体を育むことになります。

良い靴は足の健康を守り健やかな体を育むことができるのです。

この画期的な上履き“足守(ASHIMORI)“を先ずは広く知っていただくこと、そして教育関係者、保護者の皆様に速やかに正しい情報が届くように願っています。

【足守の問い合わせ】 岩手教育シューズ
           TEL 019-622-1191 FAX019-625-7284

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