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二木先生

本屋さんで平置きされていて気になったので。📚

1.小説のタイトル
二木先生


小説「二木先生」

2.あらすじ
いつも周りから「変」と言われ続ける高校生の少年。
普通とは何か、どうしたら周りと馴染めるのか。日常の中で「普通」だと思われる行動を少年なりに考えるもやはり上手くいかずに白い目で見られる日々。
そんな少年はあることがきっかけで担任教師の二木先生についてとんでもない秘密を知ることになる。そこで二人間での「取引」が始まることになる。

3.感想
この作品がデビュー作とは考えられないほどの面白さ!
個性豊かな登場人物、そして二木先生と少年の掛け合いが良い意味で気持ち悪くでもクセになる感覚が絶妙すぎて止まらずページを捲っていて気付けば読了。

ただただ物語があるだけではなく、世の中の生きづらさ葛藤といった筆者が伝えたいメッセージに共感する部分も。
少年が抱く「普通」とは何か、周りの人と同じ考え方を持たないとこの世界では生きていけないのか。そのヒントがこの小説には隠されているのかなと。

「自分はこうなんだ」と伝えることは本当に勇気のある行動。だからこそ自分を隠して生活している人は少なくないと個人的に思う。
でもこの物語内で少年と教師が人とは違うことを自ら曝け出していく様子に、ほんの少しの勇気と希望をくれる一冊。


最近は気温も過ごしやすくて、秋に近付いてきておりますね〜。🍁
読書の秋。
「二木先生」気になった方は是非、読んでみてくださいっ


かん

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