Q.「もっと歌って!」といわれるんですが、私メロディラインじゃないから現実的じゃなくないですか?

メロディラインを受け持っているパートのひとが「もっと歌ってみよう」と言われて出来ない、というのとは別の悲哀を帯びた、もはや不満にも似たこのような問い、あるあるじゃないでしょうか。

合唱の場合は現実的に歌っているので「もっと歌って!」と言われる場合は「もっと情感を込めて!」という意味だったりしますが、オケの場合、特に中音域はいわゆる「きざみ」だったりして、ずっと16小節同じ音だったり、とても現実的には「歌えない」と思われるパートかもしれません。

※主にオーケストラ、ブラスバンド、合唱、室内楽、重唱アンサンブルなどを楽しまれており、もっと上達するための方法がないかお探しの方に向けて書いております。

自分はきざみだし、あるいはメロディラインではないから、歌うのは歌ってるパートが頑張ってくれないとなんとも・・・と思ってしまうときもあるのではないでしょうか。

でもそこはアンサンブルの妙で、一聴して目立って聞こえないメロディ以外のパートが縁の下で歌うからこそ、多層的にきこえてくるものなのですよね。頭ではわかっていてもついつい細かい曲想付は目立つパート任せになりがちです。

ところで、上述したように「もっと歌って!」と言ったときに、指導者の方々が言いたいのは「もっと情感を込めて」とか、「曲想を豊かに」とか、、、要は「具体的に歌ってくれと言っているわけではない」ことに気づくかれるかと思います。合唱の場合「もう歌ってるわい」と思われる方もいらっしゃる・・・いや、思っていたのは若い頃の私です。はい。

さてではメロディライン以外のパートの「リアル歌ってみる」練習は役に立たないのでしょうか。非現実的?

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