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学校の勉強の代わりに投資を学ぶとどうなる?Part2

この記事は、前回記事の続きとなります。

前回、何故学校で子供の頃から投資を学んでも効果があまり期待できないのか、1つ目の理由を記載しました。

今回は、もう1つの、もっと分かりやすい理由をお伝えします。

2つ目は、ちゃんと投資で利益を出すには相応の資金が必要であるからです。
投資は、種類を問わず、結局年間利回りで良し悪しを計算します。
1万円の5%なのか、1千万円の5%なのかの話をしているだけなのです。
つまり、1万円を1千万円にする話は投資の話ではなく、その時点ですでにギャンブルの投機を話であるということです。

何故ギャンブルなのか?
元手1000万円で+5%を獲得するリスクは限られていますが、元手1万円で+100000%の1000万円を獲得するリスクが前者と同程度である可能性は絶対に無いからです。
結局、投資も投機も、全て利益の大きさがリスクの大きさと比例します。
莫大な倍率の利益を望めば、莫大な倍率のリスクを伴うということです。

という事で、収入の無い子供が具体的にしなくてはいけないことは、投資する元手を増やすことであり、それは少額で大金をつかもうとするハイリスクな行為になるので、投資ではなく投機に手を出すことになり、最終的にギャンブルを教えただけになるということです。

これは、20代で投資を始めようとする人達にも全く同じ現象が起きています。
投資ではなくハイリスクなFXなどの投機に手を出すのは、シンプルに投資するお金がないので少額で大金を狙うしか無いからです。

20代で始めると、みんなお金が無いので、投資の利回り5%にメリットを感じることが出来ないのです。
早く大きなお金が欲しくて、抱えきれない大きなリスクに埋もれて、退場していきます。
勉強してる人もしてない人も、皆同じことをしています。

投資はお金が無いとできませんが、投機はお金がなくても出来るからという当たり前な事が理由です。
20年以上相場の世界にいると、周りは全員と言えるほど脱落して退場していきました。
お金が無い時に出来る投資は、元手が出来るまでひたすらインデックスを積み立てる以外に無いのです。
しかし、これは手元の資金は増えず、日々使えるお金を減らす行為なので、現状だけ見たらマイナスにしか感じません。
遊び盛りの20代で遊び資金を無くすのは苦痛です。
人生の豊かさを犠牲にする行為でもあります。

私が投資を指導している方の1人は、48歳からしっかりと投資を始めました。
コロナ初期から始めた投資は絶好調で、1年目から会社員の平均年収に匹敵する利益を出し続けています。
やってることは単純で、インデックス投資とバリュー株のポートフォリオ作成だけです。 
最初からこれが出来るのは、才能があったからではありません。
事実、彼は20代の頃に1度FXで大損しています。
それ以来、投資には手を付けないようにしていたとおっしゃっていました。

しかし、今度は簡単に成功しています。
こんな簡単なら、もっと早くやっておけば良かったと話しています。
しかし、それは勘違いなのです。
もっと早く始めていたら、おそらく昔と同じように失敗しています。
今回成功している理由は、昔のように少額を大金にする必要が無いからです。
ある程度資金に余裕があるから、最初から数%の利回りを狙っていく「投資」がちゃんとできているだけです。
お金がなければ、やはり大きなリスクを取ってギャンブルをしはじめます。

このように、お金が無い時期に投資の勉強をしても、結局金銭的にも感覚的にもできるのは投機だけなので、意味がないのです。
大人であっても「自分はお金が無いから出来るのはインデックスの積立だけ」と、普通は割り切れないものなのです。
「今」お金が欲しい人が投資をしようとする事がほとんどですので。

結局、収入が無い学生に投資を教えても、「収入が無い君たちにやれることは無いのだけど」という前提で教えることになり、年単位で教えることなどありません。
それなら、学校の勉強のカリキュラムを学ぶことで、根本的な脳の使い方を訓練していたほうが、将来にとっては有益なのです。
学校で学ぶことの有益性は、知識の習得ではなく、脳の使い方の訓練ですので。

最後に、投資の勉強は難しくないですが、投資自体が簡単であるかというと、それは語弊が生まれます。
例えばですが、米経済が今後成長を止めれば、投資は急に誰にとっても、バフェットにとっても難しいものになります。
また、日本人にとっては、今後円高にずっと動き続けることになれば、国内投資は株価低迷で苦しく、海外投資は為替差損で厳しくなるため、やはり難しくなります。

そしてなにより、頭でいくら分かっていても、知識上の投資を実演するのは、決して簡単なわけではありません。
その人の年齢、資産、そして性格、防衛本能、家庭環境など、様々な理由で、最適解の投資だけを続ける事は困難です。
そこで、最大効率を手放してでも、利益を残す方にシフトしていくわけです。
そのさじ加減が、私が推奨している「幸せの投資」となります。
決して最高の利回りを確保できる最高の効率投資ではありません。
しかし、誰でもできる中ではベストに近い利益を確保する投資です。

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今はまだしてませんが、もしかすると、まとめたものをいつか100円とかの有料記事にして、以前からお知らせしている保護犬保護猫活動に寄付するシステムにするかもしれません。

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