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「大学」という箱の意味

久々の投稿です。

どうも。Yです。



最近とある校長先生とお話しさせて頂き、


「大学」ってなんなんだろうと感じることがありました。



札幌市内にある某高校。

そこの校長先生は2年前に民間から教育現場に飛び込んできたという

はっきり言って異色の存在です。


そんな方と今回TEDxという活動を通して

色々とお話をする機会を得ることができました。


ではその先生をΩさんとしましょうか。


Ωさんと大学生で18分のトークを作る。

これが今回のミッションです。


我々としては

Ωさんの取り組まれていること

持たれているビジョンなどに

共感をして今回のTEDxという活動への参加を依頼させて頂いたのです。


色々とお話をしていく中で

我々が属している北海道大学について問われることがありました。

その日Ωさんとの打ち合わせに同席していた3名(including Y)は

異口同音に

「いや、この大学ちょっとダメですね」

というような趣旨のことを答えました笑。


北海道の中で言えば、一応北海道を代表する大学でもある北大。

そこの学生がこのように思ってしまう

「北大」とはなんなんだろうか?

ということをΩさんから聞かれたのです。


本来は北海道という地域を引っ張っていく存在のはずである北大。


しかし

卒業後には多くの学生が道外へと行ってしまいます。

さらには道内進学者は年々下がって行き

毎年春先になると

「道内出身者の北大進学率4割を切る」

などといった報道がされるのをよく目にします。


道内の人からすれば憧れの場である北大

道外の人からすれば遠い場所であり

東大や京大などに入れず仕方なく来たというケースもあるでしょう。


春にはこのような2つの思いが北大で交錯しているのです。


では入学後にはどのような変化が起こるのでしょうか?


道外の人にとっては北海道という場は

同じ日本でありながら様々な違いに溢れているなあ

と感じることが初めはたくさんあります。

4月なのに雪が降ってきた!

桜が咲くのが5月?!

夏が涼しい!

ていうか1年の1/3ぐらい雪で閉ざされるのかよ!

というように1年生の頃は圧倒されてばかりです笑。


しかし道内の人はそのようなことを言われても

まあ北海道だからね

と今までの当たり前を指摘されたに過ぎず

そこまで、いや、ほとんど刺激はありません。



「地域を変えるのはバカモノ、ヨソモノ、ワカモノ」


っていう言葉がありますよね。

まさにこれに当てはまるなあと感じています。

やはり外から来た人間だからこそ

その場所の良さ、課題がより鮮明に見えてくる。


つまり地域にはそのような人物が必要であると思うんです。


Ωさんの考えとしては

北海道という地域をより良い方向に進めていくには

道外からやって来る

風の人」を

「土の人」に変えて

北海道に残ってもらうということなんだと思います。


じゃあ今、その「風の人」を呼ぶことのできるツールは何か?と考えると

どうしても「北大」の役割が大きくなるのです。

毎年2500人程度の新入生のうち6割は道外からやって来るので

北大は1500人の「風の人」を道内に輸入します。


ですが先ほども言ったように

卒業後は東京に行ってしまい、残る人はあまりいないのが現状です。


せっかく北海道という地域を新鮮味を持って見ることのできる人を

輸入できているのにあまり活用できずに去ってしまう。

なんてもったいないことなんでしょうか。


北海道には本当に多くの魅力が詰まっています。

しかしながら

その魅力を活用できる「センス」のある人が

あまりいないことが課題だとΩさんは捉えています。


そう言った人には道外の人がなりやすい

という風におっしゃていたΩさん。


だからこそ

これからの地域を考えていく上で

その地域の大学は

より一層地域に目を向けて

これまで通りの枠組みではなく

ただの就活のための4年間ではなく

ただ「風の人」で終わらせてしまうのではなく

いかにして「土の人」にできるか

ということを考えていかないといけないステージに

既に入ってしまっているのではないかと

Ωさんの話を聴きながら思いました。


もう言われたことをやる時代は終わった。

これからは何かを変えることのできる力をつけて実践する時代だ!


というようなまとめをしましたが

結局「北大」、ないしは「大学」ってなんなんだろうという問いへの

結論は導き出すことが出来ませんでした。


大学って難しいね。


なんてことを思うYの近況でした。


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