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読書感想文『イングランドおいしいしあわせ』

こんにちは、神崎翼です。

最近よくイギリスの文化、特に日常生活について調べています。某有名携帯獣ゲームの舞台のモデルになったのを機に興味がわき、ちまちまネット検索で豆知識的にイギリス知識を増やしていました。いまのところ特に印象に残ったのは、イギリスのオフィスランチでは「クリスプ」と呼ばれるポテトチップスを食べるのが当たり前のこと。……揚げた芋を常食……? さすがフィッシュアンドチップスの地、カルチャーショックがすごい。詳細はこちら↓

それはさておき。「そういえば書籍は全然読んでないな」ということで図書館で見つけて借りてきたのがこちら。

『イングランドおいしいしあわせ』
(王由由文、田中康介絵/1999.4/東京書籍)

借りた後に気付きましたが、ざっと二十年以上前の本ですね。新品を購入するのは難しい本なので読みたい方は図書館か古本屋にどうぞ。

一杯の紅茶、一枚のビスケット、ひと粒のイチゴ、そんなあれこれを通して誰かに触れることができたらそれは―おいしかったーだけではない、大切な心の宝物になります。(帯より引用)

著者がイギリスを訪れたとき、食べ物を通して出会った人々を愛らしくも繊細な水彩画と共に紹介しているエッセイ本です。ただ著者の語り方が童話の住民のようだし、スマホの出てこないイギリスはピーターラビットの世界とまではいかずとも、私たちが想像するイギリスの姿をしていたのでエッセイなのに絵本のような本でした。ファームショップの籠の中の野菜、午後十一時のお茶の習慣(イレヴンジズ)を楽しむ窓拭きのおじさん、ロンドンの人とカントリーサイドで暮らしている人の違い、コールド・ミートを食するおじさんの真心などなど。このイギリスの良さはどれだけ現代社会に継承されているのかな、と想像しながらページを手繰りました。

現在のイギリス文化の参考にしていいのかはちょっとわかりませんが、一息入れたいときに読むにはちょうど良い本だと思います。できれば紅茶とスコーンを添えて。

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