某幼稚園の子供会議を1年に渡り取材したドキュメンタリー映画。

女の子仲良し3人組だと思っていたら、会議に出でいない子への愚痴が出たり、もう既に女子w
先生も「そうだったの？」とビックリしたり。

エエッ、そんなこと考えていたの？と驚かされる深い言葉があったり、まだまだ自分の思いを言語化出来ずに手が出たり、一生懸命話したらお友達から話が長いとツッコまれたり。
子供の世界もなかなか大変。

特に『生まれてきた理由』と「なぜケンカするの？」は秀逸。
「東京ドームシティから生まれてきた」なんて可愛い意見があるかと思ったら、「人類を増やしたいと思った」なんて子も。
会議に出てた5歳児のほとんどが、お母さんのお腹の中にいた時の記憶があるのにはビックリしたし、その流れから「先生は結婚したいと思っているの？」「だったら花束渡して結婚してくださいって言うんだよ」なんて女の子達に、若い独身の男の先生もタジタジw

「皆は何故ケンカするの？」のテーマから、それが大きくなったのが戦争と知り、「言葉で言えば良いのに。なんで鉄砲とか使うの？」

此処では喧嘩になっても、当事者だけをピーステーブルに移し話し合いをする。

叩き合ってた二人が場所をかえることにより、段々と冷静になり、自分の考えを伝えようと努める。
最後は共に「ゴメンね」
側に来た子も関係ないのに思わず「ゴメンね」と言ってしまう可愛さ。

ただ先生は、必ずしも互いに納得出来なくても良いとのこと。
その考えるプロセスが大切と、そんな日々を過ごしている彼等にすれば本当に「何故、話し合いもせず、武力を使うのか」は自然な考えだと思うし、シンプルだからこその真理だと教えられる。

映画を観てるうちに、最初、会議で言葉を発するどころか、頷くことさえ出来なかった子が、次第に心を開いて意見が言えるようになったり、子供達の名前を覚えたり、個性もわかってきて、卒園式での先生の涙につられて貰い泣きなんかまでしたりして。

皆、元気に幸せになってね、なんて思ってしまった。

エンディングに流れるゴダイゴのビューティフルネームは最高!!

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