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長男と次男 18

まさかの次男インフルエンザ

長男の受験本番真っ只中。
ある日次男が高熱を出した。
あっという間に39℃超えて、かなり辛そう。
仕事を早退して慌てて病院へ連れていくと
インフルエンザA型。
学校には年明けから一度も行っていなかったので
誰かから何かをもらうことなんて・・・
と思ったが、ロボット教室でうつったのかな。

私は予防接種をうってはいたが、
うつらない保証があるわけじゃなく
ここは気合で乗り切るしかない。
長男の分の予防薬も一緒にいただき
うつらないよう次男を隔離。

新薬が出ていて、1回飲めば効くとのこと。
技術は進んでいるわけだ。
ウイルスにもいろいろあるからな・・・
コロナにも特効薬が認可はされているが、
インフルエンザのようにどんな病院でも
簡単に出してもらえたらいいのにな。

特効薬と、次男の持前の体力のおかげか、
翌日には次男も元気になり、
長男にもうつらず、一安心。

先日倒れた時にも実感したが
次男が体調を崩すことはほとんどなくて、
小児科に行くとしたら9割長男。
小さい頃から私に気を使っていたのかな・・・
なんて、ふと思ってしまった。

インフルエンザで昨年休まなかった習い事も
1回休むことになった。
もちろんそれは仕方がないことだったが
これ以上メンタルが下降しないか、
それが気掛かりだった。


第一志望

2月、長男もいよいよ入試本番。
前期だ中期だ後期だ、しかも前期2日間ある?
1回の試験結果で複数学科申し込めるって?
まぁややこしい💦💦

長男の第一志望は、自宅から近くの大学。
入試の日、帰宅するなり
「やっぱりあそこに行きたい!」
と絞り出すように言った長男。
入試当日に言うか?
もうちょっと前に言いなさいよとも思ったが
自分の将来に対し、明確な希望を長男が訴えたのは
本当に久しぶりだった。

自分の興味ある分野しか受験していないので、
もちろん「近さ」だけで惹かれたのではない。
これからの自分の新たな一歩として
安心して通える距離は魅力的だったのだろう。

これはきっと、本人も気付いていなかったと思うが
いざ入試本番シーズンになって、
不思議なことにむしろ長男は明るくなっていた。
「これまで経験できなかったことをやってみたい」
と、少しずつ口にするようになってきた。
私はなによりもそれが嬉しかった。

他に受験していた大学がもう1つあったが
残念ながら撃沈。
第一志望の前期日程も不合格だった。
少し焦りだした長男。
1つ合格を持っているだけ気持ちはマシだが
やはり不安。

第一志望の中期日程の合格発表。
実は長男、一番自信があったのがこの中期。
緊張しながら合格発表のサイトを開く。
・・・ん?
なんかいつもの合格・不合格の画面と違う・・・

「補欠」

うっそぉ!!
指1本引っ掛かってる!?
この期に及んで「補欠」に入る?
うーんうーん
まだチャンスはあるってことだけど
努力しようにもこれ以上どうにもできないし
とにかく祈るしかない!?
長男と私、ふたりとも
なんだか爆笑してずっこけそうだった。
補欠合格の発表は、またさらに2週間後。
卒業式の前日、予行練習の日だった。

「ど、ど、どういう気持ちで予行に出れば?」
「でもまぁ、不合格じゃないっていうのは
良かったんだよ、きっと」

予行練習にはいつものように車で送るんだろうな
と思っていたら、長男が
「自分で行ってみるわ。最後くらいはね」
と言った。



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