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社長の発信が、情報の激流に流されない「軸」となる。 (経営者のための発信力講座➀)

スターダイバーの米津です。

新型コロナウイルスの急速な感染再拡大を受け、政府は8月20日から「緊急事態宣言」の対象地域を13府県へと追加。ワクチン接種もなかなか進まず、多くの人が先の見えない不安と闘っている状況が続いています。

そんな中、ビジネス書編集者が社長の発信をサポートする新規事業業「HIBIKU」をリリースし、自らも会社の経営者である私が、このnoteで綴っていきたいテーマ。それは、「社長が発信すると、なぜ会社はどんどん良くなるのか?」と、「その具体的な方法」についてです。

これまで私は、書籍編集の仕事を通じて多くの社長さんに取材し、彼ら彼女らと対話しながら、70冊以上のビジネス書を世に送り出してきました。
その私が、これまでの経験に加えて、昨今のコロナ・ショックをめぐる言説を見聞きする中で、いよいよ確信を深めていることがあります。

それは
コロナ下において「社長の発信」の重要性はますます高まっている。
ということ。

先が見えない今だからこそ、「社長の発信」が求められていると、強く感じています。

コロナ・ショックで、情報の「性質」と「受け取り方」が変わった

これは世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた頃(2020年3月27日)、Facebookからリリースされたものですが

https://about.fb.com/ja/news/2020/03/keeping-our-services-stable-and-reliable-during-the-covid-19-outbreak/

大規模な感染拡大が認められている多くの国において、メッセージの送信総数が前月と比べて50%以上増加した、とあります。

また、データマーケティング支援を行うGlossom(株)が今年7月26日に発表した調査によると、10 代から 70 代の男女を対象にしたスマートフォンにおける情報収集動向は、コロナ前の2019年と比べて、1 日の平均利用時間が112.1分から136.3分へと24.2分(21.6%)増加。SNSを利用する時間の増加が、その要因とされています。

今、テレビ・新聞を筆頭とするマスメディアは、取材や番組制作に制限が設けられ、コンテンツの制作能力が制約を受けています。その一方で、人々はネットへの依存度を高めていることが、これらのリリースからもうかがえます。

今後、人々の生活の基盤はリアル社会からネット社会へと、ますます移行していくでしょう。
Zoomを使った仕事の打ち合わせも定着し、「なんだ、Zoomでいいじゃん」という空気感も強まっています。今の状況が収束しても、多少の揺り戻しはあるにせよ、おそらく以前のライフスタイルには戻らないでしょう。

リアルな接点が少なくなり、ネット社会に移行していくと、受け取る情報の「性質」と、「受け取り方」も変わっていきます。

リアル社会では、言葉だけでなくその人の声や見た目、肌感覚などの五感をフル活用して、複合的に、ふくよかに、情報を判断していきます。
ところが、ネット社会は、YouTubeなどの動画はあるものの、そのほとんどは文字情報。身体性とは切り離されたところで、断片的な情報(かつ、多くの場合は一方的に)しか、受け取ることができません。

そうなると、判断の幅が狭くなり、流れてくる情報に対して条件反射的に飛びつきがち。前後の文脈は考慮されず、パーツのみがひとり歩きしていきます。

これは従来のメディアにもあった傾向ですが、ことネットメディアにおいては、その流通・拡散のスピードが格段に速いのが特徴です。切り取られた一部の発言のみが、曲解されたまま拡散され、炎上する。こうした例は、枚挙にいとまがありません。

コロナを機に、その傾向はいっそう強まったといえます。


「社長の発信」は、ますます重要になる


情報の「性質」や「受け取り方」が変わると、当然ながら、企業活動にも影響が及びます。
企業の広報活動においても、SNSやオウンドメディアの活用によるデジタルマーケティングの重要性が声高に喧伝されています。

重要なのはその通りで、否定するつもりはありません。

ただ、そうしたネット社会の情報発信に際して、企業はいっそう「軸」を持っておく必要があります。ネット情報の激流に飛び込むからには、足場をしっかり固めておかないと、あっという間に押し流されてしまうからです。

企業の「軸」とは何か?
それこそが、「社長の発信」にほかなりません。

社長自身が「一人称」で、自分の言葉として発信していく。それが、コロナを機に急速に進むネット社会においては、濁流にのみ込まれないための「軸」となるのです。

では、なぜ「社長の発信」が、企業の「軸」になるのでしょう? 
次回のnoteでは、社長が発信することの意味をさらに深掘りしていきたいと思います!

(次回へつづく)



☆HIBIKUサイトはこちらですー

https://hibiku.jp

☆『売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則』の著者・笹井清範さんにお話を伺った動画をアップしました。対談2では「経営者の担当編集者って何?」をテーマに米津が答えています。

https://www.youtube.com/watch?v=LYA7fFW2HQ8&list=PLVc5Wyj9uyG9KuItu1CwVXSdkecnjZWXB&index=4



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