太陽の南中時に起きる不思議な現象です。
時空のズレに依って発生する無数の白い物体が
空間を漂い超高速で空間を飛び廻ります。

時間や空間が 地面の断層の様に大きくずれる時
その摩擦熱に依って発生する
謎の発光物体かもしれません。
今はまだ科学的には証明されていませんが
特定の人間にはその現象が認識されるようです。
作者もその中のひとりかもしれません。

その様子をマスキング技法で描いています。
画用紙の白い地肌を利用して行う白抜き技法です。
彩色したくない箇所を先にマスケットインクでマスクしておき
乾燥後マスケットインクの上から彩色します。
描画完成後　マスケットインクをはがせば
白抜きされた地肌が現れます。
作品の縦と斜めとの丸の白くぬけた部分がそれに当たります。
 
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　絵画講師　若林　薫　評

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