国内ドラマ:嘘の戦争 1話~最終回 (ネタバレ) 草彅剛

出演:草彅剛、藤木直人、水原希子、菊池風磨、山本美月,市村正親

冒頭の草彅剛が刺されてプールに落ちるシーン見て
あ、リベンジだ(笑) 面白いに違いない!(笑)
と思って見ました。

子供の頃、父母弟を殺害され、自分も死にかけたにもかかわらず、
警察をはじめ大人は誰も信じてくれず ←警察も医者も全部グル
「嘘をついている。本当は父親の犯行だ」と責められ続け、
最終的に、涙ながらに「父親がやった」と言わされた主人公。

もう気の毒すぎる。しかも、演じているのが
女城主直虎で、高橋一生=小野政次の子供時代 鶴丸役・小林颯くんなので
もうダブルに可愛そうすぎて…見るのがかなりつらかったです。

最も大切な事で嘘をついた主人公は大人になって
詐欺師になり、息をするように嘘をつくようになります。
そりゃそうだろう。

タイで詐欺師やっていたけれど、偶然、事件関係者に会った事から
日本に帰国して、関係者をたどり、一人ずつに復讐を遂げていく。

詐欺師やってる時にとっくに自分は別人になりすましてるから、
関係者にもすぐには正体はバレない。

黒幕である市村正親に近づくために、娘の山本美月に近づき、
娘は本気で主人公を好きになっちゃう。

このへんも、リベンジと同じ。

私が一番びっくりしたのは、復讐される側が、
自分たちが大概な事(一家惨殺した上、被害者に濡れ衣を着せる)してるのに
ほぼ罪悪感はなく?復讐しようとしている草彅剛くんを
悪者扱いしている事。

いくら、大会社を守るため、家族を守るため、とはいえ…

特に会社の跡継ぎ藤木直人。自分は当時の事件に関係してないから
罪悪感感じないのかもしれないけど、
完全に、主人公草彅剛を敵・悪人扱い。
誠意も何もない。

自分の父親(市村正親)が、罪もない一家を惨殺した上
かろうじて生き残った子供に嘘をつかせ
被害者に濡れ衣を着せた首謀者で
その理由は、兄の不祥事だというのに…

藤木「妹(山本美月)は関係ないだろう(なのになぜ傷つけた?)」
という意味の言葉に
草彅くんが「弟はたった五歳で殺されたんだぞ!」と
反論してますが

ほんっと、あんたたち一家、自分たちがやった事忘れすぎ!

ちょっとだけの救いは、子供時代の草彅くんを追い詰め
無理矢理嘘をつかせた刑事さんが
自分の非を認め、甘んじて復讐を受け、草彅くんをかばうところ。

山本美月ちゃんも最終的に
草彅くんの父親への復讐に加担します。

草彅くんは途中、ちょっと暴走して本来の復讐以上の事をしようとするけど
タイでの詐欺の相棒だった水原希子の尽力もあって
なんとか踏みとどまり

最終ターゲット市村正親に、自分と同じ
家族が死ぬのを目の前で見る苦痛を味あわせ(実際は死んでない)
事件は父親の犯行ではない事を公表させて
またタイに戻っていく

一家惨殺事件の原因を作った藤木直人の兄は
反省して?犯してない罪で刑務所に入る事を甘んじて受け入れる
(これも草彅くんは、あとで救ってあげるつもりらしい。良い人すぎる)

一応、それなりに復讐は完結し、主人公の憎しみも癒されたのかな?
というラスト。

10話でちゃんと完結するのが、日本のドラマの良いところです。

どこかに「許し」がないと、相手を不幸に陥れただけでは
本当の意味では救われないんだろうなと思います。

リベンジ の ネタバレ無し紹介はこちら
リベンジ の ネタバレ感想はこちら

(2017-05-04著)

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