見出し画像

#021 きゅんとする『片想いさん』とキャラクターデザイン。【プランナーの本棚】

ラボ仲間が、2017年読んだ本の中でいちばんのお気に入りだったと投稿していて知った『片想いさん』のエッセイを読んだ。
超本好き、年間292冊読んだ仲間がとっておきの一冊ってオススメするなんてもうむちゃくちゃ興味を持つじゃないですか。あと興味を持ったもうひとつに著者の紹介も書いてあって、著者は JR東日本の「Suica」ペンギンやチーバくん、ダイハツのカクカク・シカジカなどのキャラクターをつくったイラストレーターの坂崎千春さんだったということ。「Suica」ペンギンとカクカク・シカジカはとってもかわいいし、なんだか味わいがある感じが好きなのだ。

わたしはビジネス書、エッセイ、話題書以外はあまりじぶんから本を見つけることをしないため、他のひとの推薦となるとようやく読もうという気になる。

▶︎『片想いさん

内容は著者の片想いエピソードとそれにまつわる本の紹介など。A〜Zの英語の頭文字のタイトルがついてあって、それぞれのまつわる片想い記録。片想いの内容はなんだかわかるわかる、共感を誘う。そのエピソードたちはぶっちゃけてるけれども文体がほんと素敵で、なんだか読んでいてきゅんとする。

わたしが好きなエッセイストは酒井順子さんなのだけれど、なんだか雰囲気が似ていて読みやすいなと思っていたところ、あとがきは酒井さんが書いていて酒井さんの本をとても絶賛してあった。

* * *

企業がデザインやキャラクターをつくるときにたいせつなこと。

キャラクターも好きなので、Suicaペンギンについていろいろ調べてしまいました。

Suicaのペンギンはこうして生まれた(前編)
誕生から13年を迎えた、おなじみのJR東日本さんの企業キャラクター「Suicaのペンギン」。もとは一冊の絵本の中に住むペンギンでした。この日本一有名なペンギンは、どのようにして生まれ、育てられてきたのでしょうか。今回は原作者で絵本作家の坂崎千春さん、アートディレクターの田中友朋さん、ライセンスを統括する栗林秀樹さんを招き、「Suicaのペンギン」による企業コミュニケーション展開の秘密を聞いてみました。

企業がキャラクターをたてる上で、関係性などたいせつな部分をピックアップしてみました。
企業ブランディングやデザインを考えるときのいちばん基盤となるところ。

山本: 企業キャラクターを育てるためには、クライアントさんとの関係づくりも重要ですよね。
田中: クライアントさんの関係者がみんなペンギン大好きで。「今回はどんなかわいいのになるの?」みたいな期待感をいつも持ってくれていて。
山本: 本当にそこが大切で、もちろん最終的には生活者の愛着が重要なわけなんですけど、まず、クライアントさんが、とくに担当の方がファンにならないと。制作者サイドだけで盛り上がっていても、先方の担当者が愛着を持っていないとやっぱりうまくいかない。

* * *

Suicaのペンギンはこうして生まれた(後編)
JR東日本さんの企業キャラクター「Suicaのペンギン」。原作者で絵本作家の坂崎千春さん、アートディレクターの田中友朋さ ん、ライセンスを統括する栗林秀樹さんを招き、「Suicaのペンギン」による企業コミュニケーション展開の秘密の後編をお届けします。

キャラクターが進化しているから、他の商品展開についても成功している気がします。

栗林: 商品化に対する考え方として、グッズでもブランドストーリーを更新していけるという思いがあります。常にCMが流れていなくても、あのペンギンがずっと進化しているというのを、グッズを通じて世の中に出すことは意識しています。
山本: 広告コミュニケーションと、ライセンス商品が一体化して世界観を展開していくSuicaのペンギンの動きは、今後の企業キャラクターコミュニケーションのひとつのベンチマークになっていくかもしれないですね。

いろんな企業が地方自治体がキャラクター、ゆるキャラなどもつくっていっていますが成功しているところはごくわずかだと思います。
Suicaペンギンの事例は、キャラクター運用としてとても参考になるかと思うので要チェックですね。


プランナー、コピーライター。生活者に寄り添い、ファンをベースとしたプランニング、広報支援致します。2017年加西市制50周年キャッチコピーに選ばれました。「ともに創り、ともに育む。」さとなおオープンラボ関西二期生。広告・カフェ・北欧・紙モノ♡地域遊びとローカルメディアも挑戦中!