ツイてる、は偶然に過ぎない

一言でいうと

「ホットハンド」は存在しない

活用シーン

個人のパフォーマンス予測、アナリストなどの評価

内容

エイモス・トヴェルスキー、トーマス・ギロビッチ、ロバート・バローネによる研究。

バスケの世界では、選手が続けざまにシュートを決める状態を「ホットハンド」を獲得したという。つまり「キテル」状態という事。
このことは、「事実」として選手にも、監督にも、ファンにも当たり前のように受け入れられています。

だから味方は、ホットな選手にパスを集めるし、敵はこの選手を強くブロックしようとします。

しかし、数千件の連続的なシュートを分析したところ、ホットハンドは存在しない、と証明された。つまり、ただの偶然だった、という事です。

『ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?』
ダニエル・カーネマン (著)

たとえば、エースが3回、4回とシュートを決めたとき、
「奴は神だ!」
なんて、キラーん!と歯が輝く監督がつぶやくかもしれません。

しかし、何千本ものシュートを分析すると、それはたまたまだったという事が明確にわかるようです。もちろん、シュートの上手い人、下手な人の個人差は現れますが、例えばシュートの成功率50%の人が1000本うつうちの500本の成功シュートの何本かが、この一時間に固まっていただけ、という事になるそうです。

これは、スポーツの世界だけではないそうです。
たとえば、経営者。
たまたまうまくいったことが続いても、いつかはおちていきます。
株のアナリストなんかも同様だそうで。
逆に言うと、こういった専門知識やセンスが問われるジャンルも、たまたまうまワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/くいくときもあれば、うまくいかないときもある。
上手くいく時間が連続してるときにその人は注目を浴びることになるのでしょう。


考えてみれば、どんな選手も、監督も(監督は極端ですね。去年リーグ優勝、今年は最下位なんて言うことでボロカス言われたり)、経営者も、ビジネスパースンも、たまたまいい時もあれば悪い時もある。

ただ、全体としての確率の良し悪しは人によって変わってきますから、鍛錬によって底上げすると、イチロー選手のようにコンスタントに活躍できるようになるのでしょう。


ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/

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