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夢の中で記憶を操作されたマウス

一言でいうと

睡眠中の記憶の改変は可能

活用シーン

PTSDの治療

内容

2015年ガエタン・ドゥ・ラヴィレオン率いるフランス人神経科学者チームによる実験。

実験用の空間にマウスを放す。
マウスがあちこち行くたびに(脳内の)場所細胞が発火するのを記録する。

マウスが眠りに落ちると、脳は日中の動きを再現し、場所細胞は同じパターンに発火した。

眠っているマウスの内側全脳束(セックスやドラッグなど報酬と結びつく新経路)を刺激した。

目覚めたマウスをもう一度空間に話すと、こんどは、見えない力に導かれるかのように、報酬センターが刺激された時に活性化していた場所細胞に対応する場所に向かった。そしてまうすはそこに(他の場所と比べて)4倍から5倍長くいた。

夢の正体: 夜の旅を科学する
アリス ロブ (著)


レオナルド・ディカプリオ主演の「インセプション」という映画はご存知でしょうか?人の潜在意識に侵入し、そこに特定の記憶を植え付けます。すると何が起こるかというと、記憶が変わることでそこから生まれる動機が変わり、行動が変わることで、社会が変わるという舞台の中で繰り広げられるドラマ。

この映画に限らず「記憶を書き換える」というのは割と古くから映画や物語の題材になっていましたが、それがリアルでできることを示したのが今回の実験。記憶の細部まではコントロールできないものの、「なんとなく・・・」という無意識の行動を起こさせるような記憶の変化がどうやらマウスレベルでは成功したようです。

本来的な活用用途としてはPTSDのような過去の衝撃的な体験を、記憶を変更することで改善していこうという意図の実験のようですが、ちょっと怖い気もしますね。

とはいえ、狙った記憶を自由自在に作り出すというレベルではないようなので少しホッとしています。が、実は記憶というのは思った以上にあいまいであることが、まったく別の心理実験で明らかにされていたりします。

たとえば、こんな話や・・・

こんな話も。

そうなんです。人の記憶なんて、かなりあいまいなものです。
だからたぶん、過去を気にする必要なんてないんです。
前を向いて歩いていきましょう。


私はこんな本書いてる人です(^^)/

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