先延ばしの法則

一言でいうと

すぐやるならば楽なほうがいい

活用シーン

自己啓発

内容

1999年リード、レーウェンステイン、カリアナラマンによる実験。

被験者に24本の中から3本映画を選ばせる。
24本の中には、面白いがあとに残らない映画と、ためになるが見るのに努力のいる(高尚な)映画の二者択一になるよう選ばれていた。

被験者は選んだ3本の内
1本をすぐに見なくてはならず、
二日後にもう一本、
それからさらに二日後に三本目を見るよう指示された。

たいていは3本の内1本に『シンドラーのリスト(ためになるが高尚で見るのに努力を擁する映画)』を選んだ。しかし、最初にこの重たい作品を見ようとはしなかった。

初日:肩の凝らない映画が選ばれやすく(『スピード』や『マスク』)、重たい作品を見た人は44%だった。
二本目として、63%が重たい作品を選び
三本目として、71%の人が重たい作品を選んだ。

さらに、「映画はすべて最初から最後までちゃんと見なくてはならない」と言われると、『シンドラーのリスト』が選ばれる確率は十三分の一まで落ち込んだ。

だれしもが健康的な食事をしようと考えるが、今食べるのはジャンクフードなのだろう、と研究者はコメントしている。

『思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方』
デイヴィッド・マクレイニー (著),

人は差し迫ったリスクには対応するが、未来のリスクへの対応はあまり得意ではない。これは私が保険屋をやっていたからよくわかります。

自分達の住む地で大きな地震がおこったら、その年は地震保険を契約するけど、5年たつとこういって解約します。
「あれだけ大きな地震だったから、もう次はないやろ」
なるほど、ポジティブなご意見です。

これは正常性バイアスともかかわってくるのでしょうが、自分だけは大丈夫、と思いがちなんですね。そして、これはきっと「未来の事より今の事」という事が生存戦略上重要な歴史を何万年と過ごしてきた生き物である、ということの証左かもしれません。

よく言われる話ですが、今、5万円もらうか、5年後10万円もらうか、というとたぶん今の5万円に人気が殺到すると思います。これと同じことで、今の快楽が大事なのです。なぜならば、かつての人類は今それを手にしなければ、将来にあるかどうかはわからないのですから。


だから現代に生きる私たちは、こういった本能のようなものを良く知っておいて、それを活用したほうがいいと思います。

たとえば、この先延ばしに関して言えば、「先延ばし」を防止するには、「緊急案件」にする必要があります。じつはこの手の話は、心理学者より早く世界中のマーケッターが活用している話です。それは何かというと、「限定」するわけです。

〇〇様限定、タイムセール、セール期間中のみ、なんていううたい文句で「いつ買ってもいい(先延ばししていい)」案件を、緊急案件に仕立て上げているわけですね。

自己管理という意味では、自分にとって今すぐ始めたいことを緊急案件にすればどうすればいいのか?というアイデアが必要になってくるのではないでしょうか。




ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/

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