一言でいうと

手を洗うと気分が変わる

活用シーン

自己啓発・プライミング効果

内容

2006年『サイエンス』誌
トロント大学チェンボー・ジョンとノースウェスタン大学ケイティ・リリエンクイストの研究。

①被験者にかつて自分の犯した重い罪、道徳に反する行為のことを思い出してもらった。
②その時に自分のことをどう感じたかを語らせた。
③被験者の半数に手を洗わせた。
④困っている大学院生のために無償でまた実験に参加してもよいと思いますか？と被験者に問うた。

結果
手を洗わなかったグループは74%が参加すると言ったが、
手を洗ったグループでは41%にとどまった。
論文によると、手を洗った人は無意識のうちに罪悪感も洗い流したので、償いをする必要をあまり感じなくなった、という。

『思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方』
デイヴィッド・マクレイニー (著),

こころの中にある罪悪感は、物理的な汚れでも何でもありません。しかし、手を洗うことでそれが洗い流される。このように、直接的な行動でなくとも、心理的につながっている行動が原因で別のことが変化することをプライミング効果と言います。

この「手を洗う」という物理的に清潔を保つ行為は、心理的な純潔を保つのにもどうやら効果があるらしい。このことから考えられるのは、何かしら自分にとってあまりよくない感情があるときは、手を洗えば少しは穏やかになれるかもしれませんし、冷静になることができるかもしれません。

余談ですが、スピリチュアルな話でも、手を洗うというのはお祓いの1つだと聞いたことがあります。そういえば、神社などでお参りする前に、手水舎で手を清めますが、そこと無関係ではないのかもしれませんね。

ちなみに私は、いつのころからか、気分転換の際には手を洗う（というか流水に手をかざす）ことがけっこう多いです。無意識にそういうことを悟っていたのかもしれませんね。

ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/

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