GUILTY&FAIRLY 『蒼 彼女と描く世界』 著 渡邊 薫
第十三章 最後の森
少しずつ辺りの景色が変わり、ただの森へと姿を変えていった。
「意外と大丈夫だったね、二つ目の森」
「ああ、二つ目の森はもしかしたら使いようによっては、いいものかもしれない。今は留まっている暇はないけどね」
地図を見ていたオリバーが急に立ち止まり言った。
「ちょっと待って」
「どうしたの?」
「この辺から、ちょっと曖昧で」
「……君が分からないと、誰もこの先なんて分からないよ。ちょっと見せて、その地図」
「いや、待ってくれ。ちょっと考える