土木と王
土木は川から水を引いていくための、技術から始まる。
その訳は、農業をして収穫量を上げて、生活を作る基板から始まっている。
古代中国の伝説の王、禹は黄河の暴れ川の洪水を収めるために、治水事業をして、王になった。
日本にもこの伝承が入ってきている。
特に洪水の激しい場所ではその伝承が色濃く伝わっている。
古代ローマでは、水を引くのは水道橋だった。それも水源地の河から水を引かれていて、土木技術が生かされている。
今はアフガニスタンで活躍した中村哲さんもそう。
医者として赴いて、そして感慨工事を行い、荒れ果てたアフガンの大地に用水路を引いて、大地を潤し耕作地帯にして、今もその意思が地元の人に受け継がれている。
大地に用水路を引く。防波堤を作るのは、河川と付き合うための方法。常に管理して、面倒を見ることで、自然と付き合うことになっていく。
これが定住で、文明を作るさきがけならば、用水路を引いて大地を潤し、農地や公園を作ることが、国を作る事の始まりなのだろう。
戦ばかりしている荒くれものをまとめて、土木作業をする。その試みがないと、人間は戦以外の道を知る事もない。
禹は治水をして、王になった。それは荒くれものをまとめて、功績をあげての事だ。土木というのは荒くれものや、ダーティーな話もあるが、用水路を作る事には欠かせないものだ。
その限りで土木は農業にもつながり必要になってゆくあろう。
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