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シン・仮面ライダー

2023年3月19日(日)

特に期待はしてなかったけど、ネタバレを見て変な知識が入る前に取り敢えず話題?の
『シン・仮面ライダー』を観に行った。

庵野さんの映画は一定のクオリテイがあり
「つまらない」は殆どなく、一般の人でも普通に観れる作品が多いと思っているので、今回も酷いということはないだろう。と思って見に行く。
ただ、庵野映画はキャラクターモノになるほど、オタク受けするどうでもいいオマージュと称する様々な要素を入れ込んでくるので、不安の方が大きい。
『シン・ゴジラ』はオタク達が騒ぐほどの名作でもなく、一般の人から見たら、ようやくゴジラで大人の鑑賞に耐えうる普通の映画が作れたね。
程度の作品だと思ってる。

『シン・ウルトラマン』は期待を少し下回った。
しかしそれは子供番組として生まれた大前提なので、仕方ないのかも。と思っていた。
地球にやってきた巨大な宇宙人が怪獣とプロレスするなんて、その設定がもう子供番組なので、そこにリアリティを生み出すのは至難の業だし、シンウルトラマンでさえ突破出来ていなかった。

そして、更に仮面ライダーである。
ウルトラマンが怪獣、巨大宇宙人と完全ファンタジーだったのに対し、人間の悪意、改造人間という半分現実社会に足を突っ込んだ様な基本設定である。
突然謎の怪獣が現れました。
ではなく、
確実に人間の意志と技術が介入して生まれてきた怪人とヒーローという、なんとも現実感を出すには難しい設定なのだ。
そしてそれこそが成功すれば、全て成功すると言っても良いのでは?
とさえ思っている。

そして観る!
仕事の後だったので20時からの回。
4DX。4Dは疲れるからあまり好きではないのだが。したかない。
家族四人で見る。


見た!!!以下ネタバレ感想。



正直俺の感想は
つまらん!!!!!!
予告から読み取れた映画殆どそのまま。
期待を下回る映画だった。

これはあくまで個人の好みの範疇だと思う。

嫁は『凄い面白かった』との感想。
理由は森山未來くんの演技が世界を作ってたから。
その一点のみ。
いやいや映画は?

碧香は『普通だった』

寧音は寝た。


ショッカーの目的や存在があまり好きではなく、AIが弾き出した人間の幸福のための方法であるなら、何の為に虫と人間の能力を入れた改造人間作ったの?
虫いらなくない?
虫の見た目いらなくない?
なんでそんな改造人間が肉弾戦するの?
何の為に攻撃するの?

兵器として作られたなら、もっと現実的なデザインの方が良くない?
庵野さんのテレビへのオマージュが強すぎてデザインが子供だましなのが嫌。
チャック開けて手が出る蜘蛛男や、何故かコミカルな蝙蝠男はキューティーハニーで見たよ。
つまり庵野さんのノリ。
オタクのノリなので、オタクにはウケるノリ。
普通の人は「それで?」なノリ。

なんで他の石森ヒーローが敵にいるの?
そしてそのデザインやキャラでいる意味は?
それが本当嫌。
それはオマージュでなく自己満足。商売として仕方なくなのかもしれないけど。

Kが出たりイナズマンが出ると、心が萎える。
仮面ライダーをやってくれ。

森山未來くんは1人、舞台でした。
一人芝居でした。
ラスボスだけど幹部でも大将でもない。
ただのちょっと強い改造人間。
何じゃそりゃ。

ショッカーライダー見えなすぎてどうでもいい。

途中、何度も眠くなるけど4DXで鬱陶しい程に強請られて風吹き付けられるから寝ずに済んだ。

せめて原作のラストを映像化すればシンになったのでは?と思うも、結局はテレビの総集編的リメイク。

昔と同じ場所で、同じ色味で、同じ殺陣でとか、いっぱいオタク的なこだわりは見ててわかるけど、そんなのは物語に関係ないので、俺にとっては本当どうでもいい。サイクロン号のデザインは嫌いだけど、シーンは好き。かっこいいと思う。

アクションは子供番組的な肉弾戦なので、やはり好きにはなれない。
それが仮面ライダーの魅力だ。としてあえてなのかもしれない。それも解る。だから単純に俺の見たい仮面ライダーでは無いだけ。
CGアクションもCGなのでどうでもいい。マーベルみたいに上手い手をつけないよなぁ。

イチロー兄さんなのに、キカイダーでなく何故かイナズマン。
そしてV 3なのに0号。

Kは何のためにいたの?最後まで謎だし、何で刑事じゃ無いロボット刑事Kが必要だったのか、全然解らなかった。分かった人は居るのだろうか?




ネタバレ終わり!!

そんなこんなで、庵野さんが拘っているテレビや原作のオマージュを発見して数える事に喜びを感じない僕なので、それよりは、化学考証を利用した現実的に即した仮面ライダーが見たかったな。
俺が得たいのはノスタルジーではなく、衝撃だから。
それも世代による感覚の違いだろう。

面白く無い映画と言うわけでなく。
俺には面白く無かっただけ。
俺の求める方向性に近いのはむしろ「the first」の方だったと改めて理解した作品でした。



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