夫婦会議は「場」と「アジェンダ」からはじめよう!

佐藤家では、毎月1度2-3日(合計4-5時間)に渡って夫婦会議をしています。(話ししながら即アクションしたりするので、少々長め)
私も妻もこの会議を非常に大事にしているし、良さを感じているので、どういう形でやっているのか?その効果とは?ということをお伝えしたいと思います!

(前提)我が家の環境

そもそも、共働きor専業などで前提が違いすぎるので我が家の前提を。

私:起業家ではありますが、ほぼ自己資金で事業を作ってきたので、どちらかというと地に足ついてるタイプ(だと思う) 好きで家計簿もつけており、あまりお金も使いません。会社にお金もなかったので、収入は業績連動。結婚時点で、50%カットは経験済み(苦笑
自分で貯めたお金(1000万)は全部資本金にしたので、結婚時点で貯金は妻の半分以下w

妻:国立薬学部出身で某大手製薬会社の開発職。バリバリのリケジョ。
収入的には少し良い方。仕事的な議論も得意な方。

高校の同級生(&親の職場も同じで部門が違う)で、大学から付き合って結婚したので価値観は近い

初めての夫婦会議

一番最初の夫婦会議は、結婚1年目の正月に自宅近くのサイゼリアでやりました(笑)家庭のお金の話や、家族計画の話し、お互いの今年の目標だったと記憶しています。

前年に結婚式をする段階から、お互いの収入や貯金の状況。さらにいえば私の収入の変遷(結婚後まで右肩下がり。。)まで共有をしていたので、結婚式を経たあとの状況確認をしました。
この形式はここから3年程度継続するのですが、そこで大事にしていたのが
”自宅ではない別の場所で特別感を持って行う”
ということでした。(とはいえサイゼですが。。)

本格化のきっかけ

その後、毎年正月に夫婦会議をしていました。
家計の状況的な話も不定期では開催していました。

そんな中、2016年に第二子が生まれるくらいのタイミングで発売された”LIFE SHIFT”という本を読み、
「100歳まで生きるとして、今いくらお金を貯めていればいいんだろうか?」と、急に事業計画的感覚でシミュレーションを作りたくなってしまい、エクセルで試算を作りました。
その際、計算で使用したのは、
・今の家庭資産総額(これまで共有済み。もちろん自社株を除く)
・毎月の貯金額(夫婦で決めた額+結果的に余っていた額)
・複利の場合の資産想定(上場株で私が運用。年利X%出ていた)
・貯めただけの場合の資産想定
・大型出費だけ資産から引く(他は毎月のPLで)
・何歳まで働くか?(経営者というのは一旦置いておいて一般論化)
・ねんきんネットで出てくる数字を少なめにもらえる計画
あたり。
その上で、貯金が0になるのが何歳か?をシミュレーションしました。
(ここで大事なのはまず可視化することなので、すごい正確さは無視)

結果として、
・貯金実績的には金利なし想定でも足りる(年金0だときつい)
・複利と金利なしでは、20年弱の余力差が出る
・年金が出るまで働く、出た後も多少は働くのであれば、超余裕

と言ったことがわかりました。

この結果を元に、2017年頭の夫婦会議に臨みました。

「場」と「アジェンダ」

まず私から妻に上記のエクセルを見せつつプレゼンしました。
大前提として、私の収入は不安定で0になる可能性もあること。
ただし、今の金銭面を見ると余裕があること。
そして、複利運用の効果は絶大であること。
(複利の効果を説いた結果、妻も自己資金(私は共通資金)で株式運用をし始めました(笑)保守的な安定株中心&定期的に私も監督)

100歳までの資金計画は考えた訳ですが、
じゃあその上で、家族としてはどんな姿になっていたいか?
40歳(当時から8年後)のなりたい姿を考えよう!と話し、
項目分けして考えることにしました。
項目作りについて”人生 目標”とか、色々検索してみた気がしますが、
結果として我が家では10項目に分類して議論することに。

健康、住環境、教育、お金、仕事、レジャー、趣味、見た目、内面・教養、親族
という10項目です。これでアジェンダは完成。

40歳の目標と共に、それぞれの項目について新年の目標も掲げた訳ですが、少しでも達成させたいよねという仕事的な感覚で、
”毎月進捗会議をしよう!”
と、場を作ることにしました。
毎月最終週の土曜日、子供の寝かしつけが終わった後。
というルールで夫婦の予定に入れ、毎月アジェンダに沿って今の自分の状況とやろうとしていることを共有する形になりました。
仕事と違い、未達だから怒られるということはありませんが、少なからず”言ったからには・・・”という力学も働き、行動するようになりました。

具体的に効果を実感した事例を。

効果1:お金は使ってこそ意味がある

当たり前ですが、お金は使ってこそ意味があります。
貯めに貯めて死んでしまっては意味がありませんw
多少なりとも余裕があるのであれば、もっとQOLをあげる取り組みに使おう!ということで、まずはわかりやすいところで旅行出費を増やすことに。
2017年は年始時点で行きたいところを羅列し、いくつも速攻で予約。

その他、
・積極的に歯の自費診療(夫婦共)
・レーシック(妻)
・時短家電を最新に買い替え(給湯器なども)
などなど、特に”健康、住環境、レジャー”にお金を使ってきました。

効果2:引越しを最速意思決定

細かい出費は色々と夫婦会議で即決して来ましたが、
一番大きかったのは家の購入と引越しだと思います。

夫婦会議時に、”X年後までにこのエリアに住みたい”という話をして、何平米、いくらくらい(坪単価いくらまでなら許容)の物件が良いという話もしてありました。そして、お互いに常時物件チェック。

そんな中、たまたま媒体で全ての条件にマッチする物件を発見!
最初に条件を決めて、物件を見はじめてから約1年後。
X年後からするとだいぶ前倒しではありますが、これは運命!と、私一人で速攻で内覧にいき、その夜に妻と相談をし、申し込むことを意思決定しました。

各種条件を事前に決めており、あとは現れるのを待つだけ。
という状態だったことや、家庭の資産状況もガラス張りでしたので、容易に意思決定をすることができました。

唯一の難点は、私のローンが”非常に”通りにくかったことw
妻をメインにしてローン組みましょう!と提案してきた不動産屋さんのことや、過去付き合いがあったのにゼロ回答をしてくれたメガバンクさんのことは一生忘れません!最終的には、法人でおつきあいのあるメガバンクさんに頑張っていただき、非常に良い条件で貸していただくことができました。

効果3:正解がないからこそ話しあう

目下一番時間を割いているのは、”教育”のことです。
5歳、3歳、(もうすぐ)1歳という3人いる訳で、どんな教育をしようか?
ということは最近一番時間を使っています。

人生に”正解”というものはないものの、親として子供に”幸福度高く育ってほしい”ということは望んでいます。別に高学歴になってほしいとか、いい会社に入ってほしいということは特にありません。もはや、20年後の日本がどうなっているかなんてわからないので、色々挑戦する人間になってもらうべく、まずは親が背中を見せることが大事だろうとかそんなことを毎月話しています。

まとめ

私は会社経営において、
・ビジョンを設定すること
・情報共有レベルを高く保つこと

を重要視しています。
なにを目指しているか?がわからなければ走れないし、
情報がわからないと暗中模索で全員の意思決定精度が落ちるからです。

これは家庭にも言えることで、
・どういう家族になりたいのか?
・家族を取り巻く内部&外部環境はどうなっているのか?

を夫婦で話し合うことが家庭経営において重要だと思っています。
起業家にしては保守安定的な運営をしている気がしますが、
家庭が保守安定的に運営できているからこそ、仕事で挑戦ができる!
という考えでバランスを取っています。

全てはより幸せな家族になっていくための手段
これがベストで完成だとは思っていないので、もっと良いPDCAの回し方を考えて、まずは自分の家庭で検証。できれば事業化できるレベルまで持っていきたいと思います!

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