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ストレスと不安の解消法 ②睡眠

最近ずっとアプリを作っているのですが、OSをアップデートしてからMacの調子がすごく悪いのです。起動後すぐ落ちるとか。
巷に転がっている方法は色々と試したものの、あまり改善せず。というわけで開発も進みません。

こんな時は・・・早く寝るに限りますね。
気持ちが落ち着きます。寝ている間にMacの電源を切っておけば、バッテリーの温度も下がります。

さて、ストレスと睡眠は大いに関係しています。

スタンフォードで睡眠の研究をされている西野先生の研究室の皆さんとお会いした時、精神科医の方が多かったことに驚きました。皆さんのところに来られる患者さんは、かなりの数が不眠または過眠といった睡眠の不調を訴えているそうです。
また私が調査したところでも、鬱症状のサインとして特に多いのが「睡眠トラブル」「会話意欲の減少」「ルーティン作業のスキップ」の3つでした。

両者の関係性を生体的に理解するなら、脳の視床下部のいう部位が鍵となります。視床下部は脳の底部に位置し、以下のような役割を担っています。

・交感神経や副交感神経といった自律神経の調整
・ホルモンの分泌
・睡眠や摂食、性などの本能行動の制御
・不安や怒りなどの情動行動の制御

人間がストレスを受けると、それに対処しようと自律神経やホルモンの調整機能が働きます。しかし強いストレス下においては調整・制御機能が過剰になり、結果として同じく視床下部が司る行動制御機能にも影響を及ぼします。例えばストレスホルモンであるアドレナリンの分泌や交感神経優位の状態が続くことで、不眠を招くなどです。

またストレスから睡眠の乱れが生じるだけでなく、睡眠の乱れがさらなるストレスを助長します。
良質な睡眠にはメラトニンというホルモンが必要です。アメリカではサプリメントとして販売されていて、多くの人が時差ボケ解消目的で使用しています。(医師の方曰く、自然状態における人間の体内時計の調整は±1時間/日が限度だそうです。)

メラトニンは幸せホルモンであるセロトニンから合成されます。セロトニンは日中の活動を通して生成され、夜間のメラトニン分泌を促します。この時間帯による両者の分泌量の切り替えが、睡眠覚醒リズムを形成しています。
ところが過眠や不眠が続くと、日中の活動量が低下してセロトニンが十分に生成されなくなります。セロトニンは多幸感や安心感の基となるため、セロトニン不足がストレスを招くのです。

睡眠覚醒リズムを整えるのに最も効果的と言われている方法は、日光を浴びることです。光がシグナルとなり、メラトニンの分泌が抑えられ、セロトニンの分泌が促されます。
また咀嚼運動やウォーキングもセロトニンの生成を助ける効果があります。テレワークで通勤時間や接触ストレスが減った方も多いと思いますが、起床後に朝ごはんを食べたり外で身体を動かすことは心の健康にも良い習慣です。

ちなみに私は朝起きたら窓とドアを全開にして外に出ます。簡単に日光浴をし、朝ごはんを食べて、なるべく作業に入る前に1時間程度の散歩を習慣にしています。
このルーティンの有無で一日の過ごし方や気持ちが大きく変わりますので、よかったら試してみてください。

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