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心理検査で分かったこと・そのいち。

さて、精神科閉鎖病棟へぶち込まれた私ですが、その一番の目的がストレス・怒りの対象であった夫氏から物理的な距離をとること、でした。他には睡眠をしっかりとり、身体を休めること。薬を強制的にでもきちんと服用するようにすること。などなど。

それらの中に心理検査を受けるというものがありました。心理検査で現在の自分の状態、考え方の癖(認知ともいいます)なんかを知るためです。

私が受けたものは数ある心理検査の一つにしかすぎませんが(何分地方なので、受けられる検査に限りがあるのです)、一回一時間程度、全四回に渡るめんどくさいものでした(ほかの検査はもっと面倒なのかもしれませんが)

検査結果をまとめるのにも二週間程度を要し、入院後一週間ほど経ってから始まった検査ですが、結果を聞けたのは退院の一週間前でした(私の入院期間は五週間ちょっと…?)

担当医と臨床心理士による説明を受けた結果、私の頭は「???」になり、「え?だったらどうやって生きれば???」と「検査を受けた意味とは(真顔)」となりました。

本当かどうかは知りませんが、その病院(精神科単科病院)に鬱がひどい状態で入院してきて、かつ、その担当医が今まで診た患者の中では見たことがないという知能指数が出ていたのです。まして、私の自己評価は検査自体「できなかった」なので、体調も精神状態も万全で、私自身が満足いくパフォーマンスができていたのなら、もっと高い数値が出ただろうとのことでした。

もちろん、知能指数が高いといってもサヴァン症候群に代表されるように、びっくりするくらい高いわけでもなく、中途半端に高い。

多分すべての物事に言えると思うのですが、いわゆる「普通」から良くも悪くもはずれると、生きづらい。現代社会は特にそうだと思うのです。

なので、普通とされる知能指数「100±10」からはずれた私は、それだけで生きづらいと感じるそうです。

で、です。

知能指数が「中途半端に高いから生きにくい」と言われても、その数値を下げる方法なんかわからないし、そもそもなさそうだし聞いたこともないし、

「じゃあどうすれば…?どうすれば生きやすくなるの…!?めっちゃ高ければなにがしかの一芸になるかもだけど、この程度の数値がどのくらい転がってるのか知らないけど、どうやったって何者にもなれなくない!?」

心理検査を受けた結果、私は「知能指数とは」という命題にぶち当たり、退院して一か月近くたった今もわからないでいるのでした。


つづく。


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