佐々木正美( 2007 ). 自閉症療育 ─ TEACCH モデ ルの世界的潮流 ─ . 脳と発達 , 論文レビュー

TEACCHプログラム


•「 TEACCH プログラム 」は、米ノースカロライナ州で 1972 年
以来行われている ASD (自閉症スペクトラム障害)の当事者と
その家族を対象とした生涯支援プログラム です。
•参考: TEACCH プログラムによる障害児者の地域ケアに関する
実践的研究 https://ci.nii.ac.jp/naid/110000411279

1.基本原理


•1 )自閉症の特性 を理解する。
•2 )両親と専門家 の協同を重視する。
•3) ジェネラリストモデル
•4 )生涯にわたり地域に根差した生活を送って、個別に正確な評価を行う。

2.ジェネラリスト


TEACCH プログラムのスタッフは 、 医療 、 教育 、 福祉等の職種
に限らず 、 共通した研修 ・ 訓練を受ける 。 訓練の実際は 、 もう
何度も 日本 でも実施されており 、 その全過程の記録も出版れている

「構造化」?


•環境の意味や情報の理解を助け コミュニケーションを容易にす
るための方法である
•車椅子で生活をする人のために 市街や建造物の段差を解消して
スロープを敷設すること
•視覚障害の人のための点字ブロックを用意すること

3.視覚的 物理的 構造化 ・ バリアフリ


•1) 物理的 視覚的構造化
•物理的構造化とは 、 生活や学習等の活動空間にその場所の意味を伝えるための方法である 。 この論文によると、自閉症の人は特定の空間が習慣的な目的以外に用いられると 、 場所の意味が失われてしまうことは多い です。
•自分の考え: 空間と対応すれば、地図で空間のファンクションを簡潔に提示することは可能でしょうかを考えています。その提示する方法は 簡単のアイコン を設計するとか、 写真やイラスト を用いて スケジュール を提示すると理解が容易になると思います。空間に確実な意味を与えるというのはたとえばこの空間のファンクションは複雑ですけれども、自閉症者たちにとってこの空間のファンクションは何でしょうか これもアンケート に入りたいと思います。

•1. ワークエリア(作業、勉強をする場所)
•2. プレイエリア(遊ぶ、落ち着くための場所)
•3. トランジションエリア(中継地、その日あるいはこの後何をすればいいかなど、個別スケジュールが確認できる場所)
•4. その他、カームダウンエリア(感情的になったとき、冷静になるための場所)など
•自分の考え: 地図に場所を追加することで、自閉症の人が自分の理解に合わせて場所を定義することができるでしょうか。

2) 時間 スケジュー ルの構造化
自閉症の人は時間の概念を持ちにくい上 に 予期しない事態への恐れや混
乱が大きいです。
•自分の考え: 1 日のスケジュールと次にどこに行くかを視覚的に提示する
ということです。 また、長距離の移動や複数の場所に行く場合には、スケジューリング機能やソート機能を追加することも可能でしょうかを考えています。

3) ワークシステム
•何を どのように 、 どれだけ 時間や量等 やればよいのかということを 、 可能な限り自立的に理解し実行できるように 、 視覚的な方法で提示して支援する方法で す。 ワ ー クシステムは自閉症の人に自分の活動の手順ばかりでなく、物事の進行の度合いや、それによって時間の経過を理解することも援助することができる 。 そして最終的には、その活動の終了を知らせることもできます。
•スケジ ュールとワ ークシステムの区別
スケジ ュールは 、 ある一つの活動から次の活動へと混乱なく移行することを助けるものだが 、ワ ークシステムはある一つ 一 連 の活動が開始された時に 、 その活動をどのように自立して進行していくのかということを示し導く支援策 です

①どんな活動(学習や作業)をするのか
②どのくらいの時間、あるいは量の作業や活動をするのか
③その課題や活動はいつ終わるのか
④終わった後は何をするのか、何をしてもよいのか
佐々木正美 , 『自閉症児のための TEACCH ハンドブック ヒューマンケアブックス ) 』 , 2008 年 , 学研プラス
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4054031536

参考文献
•佐々木正美( 2007 )). 自閉症療育 ─ TEACCH モデルの世界的
潮流 ─ . 脳と発達 , 39, 99 103
•参考: TEACCH プログラムによる障害児者の地域ケアに関する
実践的研究 https://ci.nii.ac.jp/naid/110000411279
佐々木正美
, 『自閉症児のための TEACCH ハンドブック ヒュ
ーマンケアブックス ) 』 , 2008 年 , 学研プラス
出典:
https://www.amazon.co.jp/dp/4054031536

https://h navi.jp/column/article/650

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