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ナイジェリア虐殺の原因は気候変動?(CFACTの記事)

写真出展:Gordon JohnsonによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/gdj-1086657/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=1758969

 2023年1月10日にCFACTは、ナイジェリア虐殺と気候変動を関連付けたロイターの記事を批判する記事を発表した。内容は、これまでの気温や降水量のデータを提示し、ロイターが虐殺の原因とした気候変動に伴う干ばつ等が存在しないことを提示し、地球温暖化論者の非科学性を指摘するものである。
 地球温暖化論者は、ステルス的に気候変動を政局や紛争に結びつけるケースがあり、今回取り上げているロイターの記事はその最たるものである。悪質なプロパガンダへの対策として、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(Reuters attributes Nigerian Christmas massacre to climate)
https://www.cfact.org/2024/01/10/reuters-attributes-nigerian-christmas-massacre-to-climate/

1.本記事の内容について
・ロイターの記事において、クリスマスに200名のキリスト教徒がナイジェリアで虐殺された事件が取り上げられた。その中で気候変動に伴う干ばつ及び農地の拡大に伴い、農家と酪農家の紛争が発生した結果、キリスト教徒の農家が虐殺されたとしたのである。
・ケリー気候変動特使は、気候変動に伴う干ばつでボコハラムが勢力を拡大したなどと言う妄言を吐いているが、今回のロイターの記事もこれと同類のものと考えてよいだろう。事実として、ナイジェリアでは干ばつは発生していない。(図1参照)

・現在と同様に、1950年代において大西洋数十年規模振動による大気の循環があったが、湿度は高くなっている(図2参照)

 大西洋数十年規模振動に伴いハリケーンが数多く発生した結果、湿度が上昇したのである。過去10年間においても気温について顕著な変化は見られない。(図3参照)

2.本記事読後の感想
 本件は本来このような取り扱いをするべきではなく真剣に向かい合うべきなのだが、地球温暖化論者の惨さを知らしめるため、あえてこのような内容とさせていただいたものである。私は虐殺に心を痛めており、決して軽んじているわけではないということを強調しておきたい。
さて、今回も過去の観測データを提示することで気候変動と干ばつを結びつける異論の非科学性が証明されたわけだが、データを見ることなくこのような記事を文字だけで読んでしまうと、あたかも気候変動が今回の虐殺の要因になったかのように頭に刷り込まれてしまう。情報を鵜呑みにするのではなく、いったん落ち着いてデータを確認することが重要である。
 先般発生した能登の地震でもデマ情報が広く流布し、政府も注意喚起を発するという事態も発生しており、高い情報リテラシーがなければ情報化社会を生き抜くことすら困難な状況に陥る可能性すらある。こういった情報に騙されないよう、普段から科学リテラシーを身に付けるように意識することが最大のプロパガンダ対策となるのである。

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