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アメリカ妊娠出産記録 番外編 バースプラン

こんにちは。

わたしは昨年、アメリカ・カリフォルニア州で出産をしました。

今回は、アメリカで重要視されたバースプランについてお話しします。

本編

そもそもバースプランとは

バースプランとは、どんなお産 (ひいては妊娠生活) にしたいかを自分で考えて文章にしたものです。

目的は、お産に向けた心の準備です。

お産は人生で間違いなく大切な瞬間であり、
その経験は肯定的なものでありたい。

バースプランはそのために一役かいます。

お産は、決まったセオリーのない自然の営みであるため、

医療者がよきに図らい、なんとかしてくれるわけではないので、準備が必要です。

バースプランのつくり方

バースプランをつくるとき、
①どんなお産があって
②自分はどんな方法を選ぶのか

を考えることになります。

具体的には、
❶お産ではこういうことをしたい/したくない。
❷こういう気持ちで(状況で)赤ちゃんを受け入れたい。
を書くことになります。

もちろん、お産は怖いものでもあります。
赤ちゃんやお母さんが危険な状態で、急な展開を余儀なくされることも。

しかし、いろんなバージョンのお産を知っていたら
『想定外の漠然とした不安』が減ります。

バースプランである程度の自分の希望を持っていると、
『大変な場面でも自分を失わずにいられた』と自己肯定感につながります。

日本の場合

日本でも、バースプランは書きます。
ただし、日本ではスタンダードなケアが大体の施設で水準化されています。

施設によってまったく違うケアを受けることはあまりないです。
医者が儲けるためになにかするなんてこともありません(フラグ)。

だから、バースプランはその他のオプションについて語られることが多いです。

たとえば
『会陰切開はできるだけ避けたい』
『破水してなかったらお湯に入りたい』
『胎盤を見たい』
『アロマを使ってリラックスして過ごしたい』
『好きな音楽を聴きたい』
『家族と電話したい』
などです。

日本で診察、医療を受けていると、これの他になにがあるの?と思いますよね。

アメリカの場合

それぞれの施設によってできるケアが、めちゃ変わります。

医者は医療介入をして儲けたがります。

ですから、バースプランは一見あたりまえな部分まで言及する必要があります。

『勝手に促進剤を始めないでほしい』
『ケアを始める前にちゃんと説明して、さらに考える時間がほしい』
『看護師の入室は最低限に、そして静かに穏やかに話してほしい』
『点滴ルートのキープは生理食塩水にしてほしい』
『会陰は手で保護してほしい』
『赤ちゃんのルーティンケアは生後60分後から始めてほしい』
『赤ちゃんの出生直後のワクチンの注射は…』

などなど。

つまり、自分の意見を用意しないと、
勝手に促進剤が始まることがあるのです。

わたしは、日本ではあたりまえな部分も含めて、バースプランをA4びっしり書くことになりました。

実際の出産のときはどうだった?

お産のとき、バースプランは病室に一枚貼り、
看護師や医師が時々みながらケアしてくれました。

加えて、タイムリーに自分の口で希望を伝えます。

案の定、医師がたっぷり医療介入したがりました。
もうすぐ生まれるってときに、促進剤を提案されたりなんだり。

疲れていると、考えが巡らず同意しそうになります。
バースプランに『相談する時間がほしい』と書いていたのを思い出して身の回りの人と相談し、断りました。

そういった覚書としても、バースプランは役に立ちました。

医師の名誉のために付け加えると、ただ儲けたいわけではなく、せっかちで、リスクを最低限にしたいだけなのです。笑

意見を持つことで、出産を自分のこととして意識できます。

「麻酔をしてもできる限りフレキシブルに過ごしたい」を叶えてもらった

まとめ

今回は、アメリカでのバースプランについてお話ししました。

日本でもバースプランは重要ですが、
アメリカでは放っておくと医療レールに乗せられるので、もっと重要かもしれません。

日本の安心感のある出産、医療が懐かしくなる一方で、
自分で一から出産をプロデュースするのはいい経験でした。

ではでは、妊婦さんと周りのみなさん、ご自愛くださいませ🫶

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