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農業は安全保障では!?熊本県のモラルの無きベンチャー経営者への公金バラマキに疑問を持った

私は人間の死というものに、非常に強い興味を持っている人間だ。

だから、コロナ禍における葬儀のあり方の変容などに、関心を持って情報を追うなどしていた。

最近、特に興味をもったのが「よりそう」という葬儀仲介が会社だ。

この会社、お坊さん便というサービスを登場させ、宗教の行為をAmazonで格安販売したことで世間を驚愕させたことで有名だ。

仏教系の宗教団体と「よりそう」が揉めていたことで、この会社の存在を知った。

私は、「よりそう」が旧態依然とした宗教とは別の高い志を持っている会社ではる可能性が高いと思い、経営陣が熱く語るインタビューはないかとネットを探した。

すると、ハフポストが創業メンバーの1人にインタビューしていた。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/soshiki-venture_jp_5e687747c5b60557280d9b0a

ハーバードのMBAを取得しているという「よりそう」の超エリート創業メンバー中原功寛氏は、インタビューで葬儀の時に、サービスが不透明だと良くないと主張している。

確かに、それは関心に値することではある。

しかし、葬儀に熱い思いを持っていると感じられるブログを書いている人物が、「よりそう」に対してあからさまなまでの批判をしていた。一部を引用してみたい。

彼らはお葬式の実務のことなど全く知りませんし、興味もありません。
葬儀関係の検索結果に上位表示されるのなら、内容が正しいか、読み手の役に立つか、オリジナリティがあるかなどどうでもいいのです。
できるだけ簡単にすませるために、彼らはネットから引っ張ってきたパクリ情報で記事を量産します。調査などまったくせずにコタツに入ったままで書けるので、コタツ記事と呼ばれています。
私のブログも何度か盗作被害にあいました。

https://kangaerusougiyasan.com/archives/yorisou.html

明らかに全くモラルがないことをしている。

このブログの著者以外にも識者とされる葬儀関係者は、「よりそう」の葬儀への敬意の無さに閉口しているというコメントが多い。

さらに、「よりそう」は消費者に価格をHP上で安いと錯覚させたという理由で、景品表示法違反で処分を受けている会社でもあった。

こういう一連の商売の姿勢をみると、葬儀に対するリスペクトは全く感じられない。

「よりそう」の価格破壊は利益至上主義でしかなく、伝統ある宗教文化などに対する革新的な考え方を持っているようにも見えない。

利益をひたすら追求することが悪いこととするのかで言えば、「よりそう」のケースであれば、眉をひそめるよりほかないというのが私の感覚だ。

確かに、他の業界なら、モラル無視だったとしてもビジネスでの競争は歓迎されるべきである

しかし、「命」に関わる人間にモラルは必要なのではないかというのが私の考えだ。

ましてや、葬儀社の顧客は身近な人間の死でパニックになって、普段よりも正常な判断をするのが難しくなっている可能性の高い人間である。

そんな人々に対して、行政に処分を受けるほど、実際より安い値段に聞こえるように営業できる人間の精神状態がわからない。

そんな人間たちが死者に対するリスペクトを持っているはずもないだろうし、極めて強い生理的な嫌悪感を覚える。

先程のインタビューに応えていた中原功寛氏は、ハーバードのMBAまでとって、なぜ、業界に対する情熱やリスペクトがないために結果的にモラルがなくなる事業に手を染めるのか大変疑問に思う。

ちなみに、今、この中原氏は、よりそうから離れている。

そして、熊本で農業法人やら廃校を活用したコーワーキングスペースなどを経営しているそうだ。

報道によれば、中原氏はずっと農業に関心のあった人間と紹介されていて、彼が創業した葬儀ベンチャーが物議を醸したことはおろか、ほぼ、「よりそう」については触れられていない。

「よりそう」の評判がよろしくないから触れたくないのか、それとも、メディア側に聞かれなかっただけなのかは不明だ。

また、中原功寛氏は、自分の活動に関するnoteも書いていてる。熊本県山鹿市で活動している”やまがBASE株式会社_オフィシャルアカウント”の、中原氏の自己紹介の記事を紹介しておく。

そこで中原氏は自身の経歴の詳細を紹介する記事を書いているが、「よりそう」はおろか、葬儀という言葉も一切出てこない。さらに、フルネームの掲載は無く、名字しか明かしていない。(2023年12月11日時点)

ちょっと前に、葬儀という非常に重いテーマについての変革を熱く語っていた人物が、過去に自分が葬儀ビジネスに関わっていたことをnoteで触れない姿勢には落胆のような感情が湧いてくる。

いずれにせよ、中原功寛氏という人物の葬儀という非常に重いテーマを扱い方は、とてつもなく軽薄であると感じる人も多いだろう。私も、そんな感想を持つ人間の1人だ。

また農業というテーマも葬儀と同じぐらい重いテーマと私は感じているので、あえて、それに中原氏が挑んでいることにも、遠い目線で見たくなってしまう。

確かに、日本の農業には、数年前の葬儀業界のように、MBAホルダーなどが関心を持つのもごもっともだ。

日本国内では農業のポテンシャルは軽視されているが、海外の人は違った角度から物を見ている。

例えば、日本の将来を極めて悲観的に見ているジム・ロジャーズという有名投資家は、日本の農業の可能性は高く評価している。

その農業という業界は、大げさに言えば人間の体を作っているようなもので、葬儀と同じか、それ以上に「命」に関わる仕事だ。

農業政策を間違えてしまった国は、食品が高騰することもあり、金持ちではない一般庶民にとっては生死に直結する問題となっていることもある。

だから、農業政策を安全保障政策の一部だと考えている人もいる。

特に食料自給率の低い日本では、農業の専門家が日本の将来を危惧して、こんな本すら出版され、評判を呼んでいる。

そんな農業において、『よりそう』に通じるようなビジネスが行われた末路は、あまり想像したいものではない。

さて、熊本にいくばくかの「よりそう」のDNAを引き継いでいると思われる農業法人を起業されたことを、どれだけ地元の人間は把握していいるのだろうか?

ちなみに、彼の経営するベンチャーは、公金の支援が入っているらしい。

「よりそう」のモラルのなさをネットで見てしまうと、役所の公金の扱いに対して、いくばくかの感情が沸き立つ。

もちろん、公金が入っていなければ、日本という国の中でどういう商売をしようと自由だと思うので、色々思うことはあっても記事までは書かなかった。

もし私が役人だったら、「よりそう」の社風を見た時に、こんなにも葬儀業界にリスペクトの無い葬儀会社を作った人間の事業は、とてもじゃないが公金でサポートできないという感覚を持つと想う。

役所の人間は、一体、どんな感情で、一般の人々から集めた公金をばら撒いているのか非常に疑問だ。

中原氏の経営者としての評判も調べずに公金を支払ったのであれ、それとも行政処分されるような経営者と分かった上で支払ったのであれ、どっちであれ役所はマトモな感覚を持っていないように思う。

もし、厳正に中原氏の経営スタイルを理解した上で公金を支払ったのであれば、その選考理由を行政に明かすように求めていきたい。

最後に、中原功寛氏の面白いTwitterのつぶやきがアッたので紹介。

家族でのモノポリーに関するほのぼのした投稿。

強烈な運ですごかった息子に対して、引き分けにもちこんだという内容だ。

140文字以内では汲み取れないが、ハーバードのMBAホルダーであれば、運が強いだけの相手には負けないという貴重なお話なのだろうか。

ハッシュタグに色々はいっているのも人間性が垣間見れる。

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