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福岡ひとり旅の話

 今年もあと少し。本来もっと寒いはずのこの時期に、福岡までひとり旅してきた。
 amazarashiというバンドのライブ、御朱印集め、そしてグルメの3本立て。
 結論からいうと、こんなにも「生きてる!」って感覚を大いに感じられたのは久しぶりだった。

 新幹線さくら号に乗った時の、旅が始まるワクワク感。その約2時間半後、博多に着き、まずはランチ。人生初のモツ鍋を食べた。味噌ベースだからか、食べやすかった。〆のおすすめはちゃんぽん麺らしいが、この旅の間にラーメンも食すつもりなので、ここはご飯で。明太子も付いてきたので、あまり得意ではないがせっかくだし、と、頂いた。おいしかった。が、口の中が臭くなった。が、マスクしてるし1人だから気にしない。

 櫛田神社へ歩いて向かう。徒歩約20分ほど。迷うだろうと思ってたけど、地図アプリを頼りに迷わず着く。
 ごくごく普通の神社なのだけど、博多どんたくで有名な山笠があったり、福岡の総鎮守だったりする。ちなみに御朱印も迫力満点。
 敷地面積はそんなに広くなく特にすることもないため、ライブ会場近くまでバスに乗って行くことにした。

 しかしここで、わたしの方向音痴を発揮。いくら歩いても「徒歩3分」のバス停が見当たらない……。なぜだ!ていうか、ここどこ!?状態で、仕方なく通行人に尋ねた。
 「すみません、ちょっとお尋ねしたいんですが、奥の堂のバス停はどちらへ行けばいいですかね?」
 しかし、返事はこうだ。
 「あ、すみませんわたしこの辺りに住んでなくてわからないです」
 ……がーん。
 結局地図アプリとにらめっこしながらナビを開始しぐるぐるまわり、再び櫛田神社付近の見覚えのある風景に巡りあい、そこから少し歩いてようやくバス停着。運良くすぐにサンパレス方面のバスが来たので飛び乗る。

 着いたらライブ会場の目の前だった。ライブ前に軽く腹ごしらえするにも、近くには海(湾?)とビルしか見えない。結局、ここまで来てフレッシュネスバーガーにした。「くそくらえ」。
 
 で、ライブなのだけど、今回キャパ2800くらいのなか、1階2列目という快挙で。もうね、メンバーのお顔を拝めるくらい近くてね。音が、ズンズン響いて。言葉の雨が容赦なく降りかかって。楽しいのとうれしいのと。なのに、また涙ぐんで。感情が爆発した2時間弱だった。

 翌日。ぶつ切り2時間睡眠で朝から向かったのは、太宰府。太宰府天満宮、いまは仮本殿だけどそれがすごいと噂されているらしく、外国人観光客から修学旅行生までものすごい人だった。
 過去・現在・未来 を表すという3つの橋を無事渡り、お参りしたり御朱印をもらったりお守りを購入したりし、帰りはちゃんと迂回してから参道に戻った。梅ケ枝餅をはじめ甘味を味わったり、古くからあるのだろうな、って感じのザ・お土産屋さんを覗いたりした。

 いよいよ旅も終盤。直通バス「旅人」で博多駅まで戻ったら、今度は駅近くで遅めの昼食を。行列ができてたけど、悔いが残るのは嫌だと思い、食べてみたかった「博多一幸舎総本店」の豚骨ラーメンを頂いた。実は豚骨ラーメンも初めて。臭みもなく、とてもおいしかった。
 駅まで戻り、最後にお土産を物色。といっても、「通りもん」は外せない。結局定番の商品をいくつか買って、新幹線の時間まで待機した。

 帰りもさくら号。のぞみより時間はかかるけど、ゆったりしてるし少し安くつくのでおすすめ。
 疲れはピークに達していて、音楽を聴きながら寝る……寝ようとする……が、そのまま新大阪に着いた。
 旅好きなわりに、床が変わるとなかなか眠れないのだ。(相性がよければぐっすり眠れるときもある)。

 こうして、わたしの福岡ひとり旅は終了した。
 今度はどこへ行けるだろう。長野も行きたい。沖縄も東北地方も行ったことがないので行ってみたい。いつになるやら、って感じくらいのいつかは、海外へも行ってみたい。

 これからも行きたい所へ行けるように、がんばりたい。生き延びたい。
 
 

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